コールサックシリーズ

岡田惠美子詩集
『露地にはぐれて』
闇の中を彷徨っても/闇から脱け出そうとあがく心/それが救いなのだと/自ら気付く事が愛なのだと/うっすらほほえまれて/振り向いて下さるだろう

(詩「開けゴマ」より)
栞解説:鈴木比佐雄
A5判/176頁/上製本
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
rojinihagurete

発売:2011年3月8日

大谷佳子筆文字集
『夢の種蒔き―私流遊書(わたしのあそびがき)』

これほど希望と夢と明日を一致させて今を生きる勧めを淡々と、しかも熱く筆文字で書き記す書は、今まで存在してこなかったのではないか。東日本大震災の3・11以後に肉親・知人を亡くされたり、家も仕事も故郷も失くしてしまった多くの人びとやその関係者たちは、想像を超えた「空しさ」を未だ抱き続けているだろう。そんな「空しさ」を抱えた人たちや、人知を超えた自然を直視し自然の再生を願って生きようとする多くの人びとに、大谷さんの「空しさ」を「夢」に変えようとする筆文字の言葉を味読して欲しいと願っている。(解説文:詩人 鈴木比佐雄)

B5判(横長)/96頁/ソフトカバー
定価:1,542円(税込)
詳細はこちら
大谷佳子筆文字集『夢の種蒔き―私流遊書(わたしのあそびがき)』

発売:2011年12月12日

石村柳三詩論集
『時の耳と愛語の詩想』

道元のことで語っておきたいのは、言葉をもっての、「愛語」の大切さを説いたことだ。人に接し、あるいは話す言葉にも愛する心情の精神が大事とする言語愛の精神を。(「時のしからしむ耳と詩人の詩性」より)

栞解説:芳賀章内、鈴木比佐雄
A5判/442頁/ソフトカバー
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
石村柳三詩論集『時の耳と愛語の詩想』

発売:2011年12月12日

石村柳三詩集
『合 掌』

てのひらとてのひらをあわすと/ぬくもりがある//そのぬくもりに/そっと わたしをつつみわたしをけす//わたしをけすと/てのひらとてのひらは/ひとつの自由/ひとつの相//そこには/とうとい 黙念の宇宙のかたらい(「合掌」より)

解説文:佐相憲一
A5判/160頁/ソフトカバー
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
石村柳三詩集『合 掌』

発売:2011年12月12日

池山吉彬詩集
『惑 星』

首都郊外の小さな町の小さな事件/観光道路わきの駐車場で/若い男女七人の遺体が見つかった/封印されたワゴン車のなか 封印された七つのたましい/足元には まだ余熱を保っている四つの練炭/ちなみに二〇一〇年のわが国の自殺者は/三万千五百六十人/一九九八年以来つづけて三万人をこえている(「惑星」より)

解説文:鈴木比佐雄
A5判/136頁/ソフトカバー
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
池山吉彬詩集『惑 星』

発売:2011年12月8日

『大井康暢全詩集』

大井さんの詩集十一冊を収録した全詩集は、戦前戦後の歴史時間を根底に秘めている詩群であり、半世紀以上を懸けて時代と対峙しながら、書き継がれた荒ぶる魂の記録である。 鈴木比佐雄・解説文より

解説文:西岡光秋、平野宏、高石貴、栗和実、西川敏之、佐相憲一、鈴木比佐雄
A5判/480頁/上製本
定価:5,400円(税込)
詳細はこちら
大井康暢全詩集

発売:2011年11月29日

佐相憲一詩論集
『21世紀の詩想の港』

象徴としての〈港〉。それは、こころのあり方の選択である。交信が生む宇宙論的な人のつながり。文字の連なりが伝える世界とこころの深部。そこに詩文学の素晴らしさがある。新世紀の荒波に、原初からの時空を遍在する詩精神の灯台は何を照らし、汽笛はどのように鳴るだろう。(第三章「港の詩想」より)

A5判/392頁/ソフトカバー
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
佐相憲一詩論集『21世紀の詩想の港』

発売:2011年11月24日

福本明美詩集
『月光(つきあかり)』

暗雲が切れて 消えていく /真夜中 月は真上にあがった /静かに頭上に時をおとす /十万億土の遠くから /父の魂が帰ってくる (帯文より)

解説文:鈴木比佐雄
A5判/120頁/上製本
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
福本明美詩集『月光(つきあかり)』

発売:2011年11月15日

藤貫陽一詩集
『緑の平和』

超氷河期の情景は苦い。放射能の時代は辛い。現代社会の荒波にさらされて、それでも人間を信じよう。孤高の精神がふと見せるさりげない優しさ。 屈折し、反逆しながら、ひたむきに世界と向きあう詩のこころ。 足もとの苦悩から宇宙感覚まで、個性的な第一詩集。

解説:佐相憲一
四六判/128頁/上製本
定価:1,542円(税込)
詳細はこちら
藤貫陽一詩集『緑の平和』

発売:2011年11月9日

尾崎寿一郎評論集
『詩人 逸見猶吉』

逸見猶吉の詩作行為の全貌は、尾崎さんという研究者によって初めて多くの人にその価値が顕在化された。この書は今後に逸見猶吉を論ずる際の最も重要な研究書となり、読まれ語り継がれていくと私は考えている。(解説文・詩人鈴木比佐雄)

解説文:鈴木比佐雄
四六判/400頁/上製本
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
尾崎寿一郎評論集『詩人 逸見猶吉』

発売:2011年11月8日

青柳俊哉詩集
『球体の秋』

生動の存在を肯定しえない詩想から、生動の存在は万象の乖離したところに実在としてある。青柳俊哉の精神は飛翔する。その詩群は優しさにあふれている。(帯文:山本十四尾)

栞解説文:鈴木比佐雄
A5判/176頁/上製本
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
青柳俊哉詩集『球体の秋』

発売:2011年10月7日

井上優詩集
『厚い手のひら』

のっぽで寂しがり屋で泣き虫の天使が、 地上へ降りて詩人になりました。
アスファルト・ジャングルで捨てられ散らばった言葉を拾い集め、
祈りの息を吹きかけて、みんなに届けます。
帯文:千葉経済大学短期大学部・講師 松島義一

解説文:佐相憲一
A5判/160頁/ソフトカバー
定価:1,542円(税込)
詳細はこちら
井上優詩集『厚い手のひら』

発売:2011年10月25日

片桐歩詩集
『美ヶ原台地』

王ヶ鼻の岩壁の上に立つ/五体の石仏が慈悲の顔を黙し/旅人を迎えてくれた/眼下に広がる盆地に川は悠々と流れ/街は地域を造り/整った田畑が青々とみえる深い地層/この頂きまでいくつもの山が重なり合い/盛りあがって/鼻のように突き出た絶壁につながる(帯文より)

栞解説文:鈴木比佐雄
A5判/160頁/ソフトカバー
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
片桐歩詩集『美ヶ原台地』

発売:2011年10月6日

田村のり子詩集
『時間の矢―夢百八夜』

見上げていると六歳くらいの子が話しかけてきた 「お母さんは僕が十三のとき七つで死んじゃった」 「えっ? 君はまだ十三になってない それに七歳の母だなんて(帯文より)

栞解説文:鈴木比佐雄
A5判/192頁/上製本
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
田村のり子詩集『時間の矢―夢百八夜』

発売:2011年9月9日

多田聡詩画集 絵:赤木 真一郎・赤木 智惠
『ビバ! しほりん』

志帆よ/おまえが大きくなった時/おまえのじいちゃんはこの世にいないだろう/その事は悔しい/だからじいちゃんは/おまえにこのささやかな詩集を残すのだ(「ビバ! しほりん」より)

B5判/フルカラー32P/上製本
定価:1,542円(税込)
詳細はこちら
多田聡詩画集『ビバ! しほりん』

発売:2011年9月7日

大井康暢詩集
『象さんのお耳』

象さんの耳はなぜ大きい それは遠いところから/神のお告げを待っているからだ/大きな耳 それは 水の音を聞き分けるためにある/水の音を聞き 水の危険を知っているのだ/地震や津波を仲間に知らせるために(帯文より)

栞解説文:鈴木比佐雄
A5判/184頁/上製本
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
大井康暢詩集『象さんのお耳』

発売:2011年8月26日

牧葉りひろ詩集
『黄色いマントの戦士たち』

冬の陽に映える松島の沖の/牡蠣の「畑」を通り過ぎ/海岸線すれすれに/電車は/石巻へと向かう//駅に降り立つと/フランソワーズ・アルヌール/「003」が/憂いに満ちた美しい眼差しで迎える(「黄色いマントの戦士たち」より)

栞解説文:鈴木比佐雄
A5判/136頁/上製本
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
牧葉りひろ詩集『黄色いマントの戦士たち』

発売:2011年8月19日

『山田かん全詩集』

刻まれたおびただしい死。彼の父、母、妹琇子。
詩「死んだ少女」の少女は私の同級生。
不意の出逢いに私は息をのむ。
そして詩「脅え」―ぼくの唯一人の子がやっと九ヵ月―
言葉はやわらぎ詩は命を得て輝きはじめる。
誰よりも生を愛したかんさんの、生涯の詩である。
林 京子(作家)

解説文:高塚かず子、田中俊廣、鈴木比佐雄
A5判/624頁/上製本
定価:5,400円(税込)
詳細はこちら
山田かん全詩集

発売:2011年8月9日

アンソロジー詩集
『命が危ない 311人詩集 
     ―いま共にふみだすために―』

危機に瀕したいのちが屹立する
ことばが屹立する
過去と現在と未来を 個と社会を
「わたし」と地球を結ぶ
思想と姿勢が屹立する
ここに あなた自身が確かにいる。

帯文:落合恵子 作家 クレヨンハウス主宰

編者:佐相憲一・中村純・宇宿一成・鈴木比佐雄・亜久津歩           解説文:佐相憲一、中村純、宇宿一成、若松丈太郎、鈴木比佐雄 
A5判/544頁/ソフトカバー
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
アンソロジー詩集『命が危ない 311人詩集―いま共にふみだすために―』

発売:2011年7月28日

片桐ユズル詩集
『わたしたちが良い時をすごしていると』

わたしたちはこの異星のうえで出会い/会えないでいる一日を一年のように感じているが/宇宙的にいえば  それは一瞬だ/沈まないうちに次の一歩をふみだし/水のうえを歩くように/わたしたちは足跡を残さない
(詩「わたしたちは何も残さない」より)

栞解説文:鈴木比佐雄
四六判/128頁/ソフトカバー
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
片桐ユズル詩集『わたしたちが良い時をすごしていると』

発売:2011年7月26日

浅見洋子詩集
『独りぽっちの人生(せいかつ)』

― 私は 今でも 夕日が 嫌いです//語気を強め 言い切る 石川智恵子 六九歳/東京大空襲訴訟で 証人尋問にたつ 彼女/打合せ場所を わが家にした 代理人の夫/二人の 傍らで 茶を入れながら/彼女の話に 聞き入った(詩「夕日」より)

栞解説文:鈴木比佐雄
A5判/160頁+フルカラー16頁/上製本
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
浅見洋子詩集『独りぽっちの人生(せいかつ)』

発売:2011年7月23日

堀内利美図形詩集
『Poetry for the Eye』

堀内さんの図形詩の成果は、はからずとも日本人がいくら中学から大学までの十年間も英語教育に力を注いでも、英語の実力が身に付かなかった根本的な問題点を明らかにしている。それは言葉を学び世界を発見する面白さ、言葉を使い自分と他者の相互の思いを伝え合う喜び、言葉と現実の相互関係から新たな言葉を創造する自由な遊び心などだろう。(鈴木比佐雄 解説文より)

解説文:鈴木比佐雄、尾内達也、堀内利美
A5判/232頁/ソフトカバー
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
堀内利美図形詩集『Poetry for the Eye』

発売:2011年7月14日

北村愛子詩集
『見知らぬ少女』

水滴を 油がはじいているのか/ひきしまった 小麦色の/その皮膚の 背中いちめん/水滴が 無数の玉になって/ころころと 玉になって/おちもせず キラキラと ひかっている(詩「見知らぬ少女」より)

栞解説文:鈴木比佐雄
A5判/176頁/ソフトカバー
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
北村愛子詩集『見知らぬ少女』

発売:2011年7月8日

岡村直子詩集
『帰宅願望』

母を迎えにいく/決まって車の中で母は言う/アア アリガタイ アリガタイ/モウ キテクレナイノカト オモッタヨ/ナオコ/渡されるノートにはいつも書かれている/―キタクガンボウガ ツヨイデス(詩「帰宅願望」より)

解説文:鈴木比佐雄
A5判/160頁/上製本
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
岡村直子詩集『帰宅願望』

発売:2011年6月8日

尾崎寿一郎評論集
『ランボー追跡』

尾崎さんはランボーに熱狂することなく客観視しながら淡々と生涯を記述していく。そして読者に「内なる他者」を抱えて「見者」たらんとした一人の詩人の栄光と挫折と悲劇を等身大で差し出してくれている。この尾崎さんの労作『ランボー追跡』は、未知の領域に挑んだランボーという革命的な詩人像の長篇叙事詩を読んだような深い感動を読者にきっと与えるに違いない。
(鈴木比佐雄 栞解説文より)

解説文:鈴木比佐雄
四六判/288頁/上製本
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
尾崎寿一郎評論集『ランボー追跡』

発売:2011年6月2日

星野明彦詩集
『いのちのにっき』

夕暮れの海を/ひとりで/しずかに/あゆむ//ふと/目の前を/照りつける/赤いものに向かって/思いっきり駆けてみる//ああ/いつまでも/砂は尽きない/走ろうと走ろうと/そのあたたかいものの中に/わたしは/入ってゆけない(詩「いのちのにっき(一)―夕暮れに魅せられて」より)

解説文:鈴木比佐雄
A5判/352頁/ソフトカバー
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
星野明彦詩集『いのちのにっき』

発売:2011年5月28日

田中作子詩集
『吉野夕景』

吉野の水を流れる桜の花びらの如きものが、この詩集にはひっきりなしに流れている。かつて日本の生活者が有していた自然や人間に対する関わり方の節度、美しさとしか言いようがない何かだ。
(帯文:以倉紘平)

解説文:鈴木比佐雄
A5判/96頁/上製本
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
田中作子詩集『吉野夕景』

発売:2011年5月21日

若松丈太郎著
『福島原発難民 南相馬市・一詩人の警告
1971年~2011年』

人間は原子力を制御できない。
疑う者はチェルノブイリ、スリーマイル、福島を見よ!若松丈太郎さんはその福島に住み、原子力の不毛に警鐘を鳴らす。まさにまつろわぬ民といえよう。
(帯文:新藤謙・批評家)

解説文:鈴木比佐雄
四六判/160頁/ソフトカバー
定価:1,542円(税込)
詳細はこちら
若松丈太郎著『福島原発難民 南相馬市・一詩人の警告 1971年~2011年』

発売:2011年5月10日

鈴木比佐雄詩論集
『詩人の深層探求 ―詩的反復力Ⅳ(2006-2011)』

生きている者が死者を偲んで書く鎮魂は、まだ本来的な鎮魂詩ではないのではないか。死者が生者の心の奥底に立ち現われてきて、死者と生者が語り合い、共に生きようとすることが真の鎮魂詩ではないか(「戦後詩を切り拓いた市川の詩人たち」より)

A5判/656頁/ソフトカバー
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
鈴木比佐雄詩論集『詩人の深層探求 ―詩的反復力Ⅳ(2006-2011)』

発売:2011年4月28日

名古きよえエッセイ集
『京都・お婆さんのいる風景』

こんなにも濃やかな思いを、詩や絵画のほかにも抱いていらしたなんて! 住人の目で捉えられた古都は、〈いちげんさん〉の旅行者には見せないくつろいだ表情で、ふところ深く彼女を受け容れている。連れ立って歩いて頂けたら、私よりもお若い名古さんにはお気の毒だが、傍目にはそれも『お婆さんのいる風景』と映るだろうか、と愉しくなってくる。 (帯文:新川和江)

解説文:鈴木比佐雄
四六判/248頁/ソフトカバー
定価:1,542円(税込)
詳細はこちら
名古きよえエッセイ集『京都・お婆さんのいる風景』

発売:2011年4月28日

森徳治 評論・文学集
『戦後史の言語空間』

戦後史を、思想的言語獲得の空間と捉えれば、戦争責任追及の問題が国民的課題としては、この戦後史の空間にほとんどすっぽりと抜け落ちている、といわねばならない。この、戦争責任の問題を含め、戦争からの伝言を戦後史の中にみつけたい、というのが私の本文を書く願いなのである。(一章より)

解説文:鈴木比佐雄
A5判/416頁/ソフトカバー
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
森徳治 評論・文学集『戦後史の言語空間』

発売:2011年4月22日

中林経城詩集
『鉱脈の所在』

「私」は鉱脈、そして「ぼく」、「あなた」。地球物質精神が存在の奥深くへと案内する。歴史・自然界を見渡しながら、生を見つめる。独自の手法で何重にも映し出されてひろがる詩情。まさにこの第一詩集自体が光る鉱脈だ。古典と現代詩が世界の視野でとけあい、ひろがる。

解説文:佐相憲一
四六判/128頁/上製本
定価:1,542円(税込)
詳細はこちら
中林経城詩集『鉱脈の所在』

発売:2011年4月5日

吉田博子詩画集
『聖火を翳して』
生きて此処に在る喜び/詩人はただ「ありがとう」という/それから一枚一枚 心そのままの/純な絵を渡す そのやさしさ
―詩人・小柳玲子(帯文より)

栞解説:鈴木比佐雄
A4変形判/136頁/上製本
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
seikawokazasite

発売:2011年3月31日

斎藤彰吾詩論集
『真なるバルバロイの詩想 ―北上からの文化史的証言(1953‐2010)』

戦後から現代を見据える拠点としてきた「化外」の思想、あるいはバルバロイ(異民族)の視点から、中央にモノ申すことに恐れない反骨のパトスのなせるものだと思う。「化外」から紡いできた風土の詩人の自負でもあるが、その指摘は反骨の詩人たちに対する大きな励ましにもなっている。(黒川純・解説文より)

解説文:佐相憲一、黒川純、三浦茂男、和賀篤子、高橋昭八朗
A5判/384頁/ソフトカバー
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
斎藤彰吾詩論集『真なるバルバロイの詩想』

発売:2011年3月8日

岡田惠美子詩集
『露地にはぐれて』
闇の中を彷徨っても/闇から脱け出そうとあがく心/それが救いなのだと/自ら気付く事が愛なのだと/うっすらほほえまれて/振り向いて下さるだろう

(詩「開けゴマ」より)
栞解説:鈴木比佐雄
A5判/176頁/上製本
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
rojinihagurete

発売:2011年3月8日

日笠明子・上野郁子
『絵手紙の花束~きらら窯から上野先生へ~』
日笠明子さんは「きらら窯」で毎日陶芸に励んでいます。二〇〇九年暮れに小学校一年生の担任だった上野郁子先生が病で倒れました。命の危険もあったそうですが、何とか持ち直し意識が戻りました。その日から明子さんは先生の回復を願って絵手紙をご家族に届け続けました。その絵手紙は五十枚近くにもなりました。その中から四十枚の絵手紙を収録し、その絵手紙に上野先生のお返しの言葉を添えたものがこの絵手紙集です。またリハビリ中の上野先生から明子さんに送られた四枚の絵も収録しました。

栞解説:鈴木比佐雄
A4変形判/フルカラー/48頁/ソフトカバー
定価:1,542円(税込)
詳細はこちら
etegami

発売:2011年3月3日

尾内達也詩集
『耳の眠り』

戦乱、命、声、沈黙、銀河、人生。熱いものがこだまする。世の中にありながら静かに輝く深い詩精神。現代世界と人間存在を見つめる彼の詩は、行間にも生きたこころが飛翔している。俳句の密度を応用した自作英詩篇付き。東西古典もふまえた哲学詩人、待望の第一詩集。

解説文:佐相憲一
四六判/128頁/上製本
定価:1,542円(税込)
詳細はこちら
尾内達也詩集『耳の眠り』

発売:2011年3月3日

木村淳子詩集
『美しいもの』
美しいものはまだまだあるが/いちばん美しいのは//槍で突かれて血を流すこころ/流れ出る血のしずくは//初冬の空に紅いナナカマドの実となり/私たちを高みへと引き上げてくれるだろう。
(詩「美しいもの」より)
栞解説:鈴木比佐雄
A5判/136頁/上製本
定価:2,200円(税込)
詳細はこちら
utukusiimono

発売:2011年2月25日

平井達也詩集
『東京暮らし』

現代社会の苦味とリアルな生活実感。
バブル崩壊、不況、時代閉塞・・・。働き盛り世代の鋭さとほろ苦さとユーモアで、大都会と列島とこころを描く。第一詩集にして本格派。現代詩の逸材出現。とびきりの生きた詩をおくる。

解説文:佐相憲一
四六判/128頁/上製本
定価:1,542円(税込)
詳細はこちら
平井達也詩集『東京暮らし』

発売:2011年2月25日

野村俊詩集
『うどん送別会』
みなさん/「思い出」はもう過ぎ去ったことだと/思っていませんか?/それは違います/過ぎ去った時間は決して戻ってはきません/けれども「思い出」は、ふと心の中に/あのときとは違う感慨で/戻ってくるではありませんか(詩「置き手紙」より)
栞解説:鈴木比佐雄
A5判/240頁/上製本
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
udon

発売:2011年2月19日

ベアト・ブレヒビュール著
『アドルフ・ディートリッヒとの徒歩旅行』
スイス・ヨーロッパ文学愛好者待望の翻訳小説
スイスの自然や文化・芸術を愛するあなたに!

現役の詩人・作家ベアト=ブレヒビュールと著名な画家アドルフ=ディートリッヒ
芸術家ふたりがボーデン湖畔をゆく、時間を超えた徒歩旅行
アドルフ=ディートリッヒの貴重な絵画をフルカラーで収録

解説:宮下啓三
四六判/224頁/上製本
定価:2,160円(税込)
詳細はこちら
adoruhu

発売:2011年2月7日

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