コールサックの出版活動

出版について

 書物とは、詩人・作家という「母」と編集者という「父」が、出来うる限りの最大限の努力を払いながら、様々な矛盾を抱えた社会の中で、多くの未知の人びとが潜在的に待ち望んでいる「子供」(本)を生み出す行為だと考えます。書物の作者である「母」は妥協することなく優れた原稿を書くと同時に、編集者である「父」の客観的な助言も聞き入れてより良き原稿にしていきます。また編集者である「父」は世に出すことを想定し編集や構成案、装丁、解説などに配慮しながら装丁家・組版・校正者などの「助産婦」の力を借りながら最も相応しい造本に仕立て上げていきます。

 詩集や評論集などの書物を計画されている方には次のような経験はありませんか。例えば出版社から詩書が送られてきて読んでいると、この詩書は編集が本当にされているのだろうかと首を傾げることがあります。タイトルは本の内容を象徴的に表現していたか、内容を多くの一般の読者のために配列をもっと工夫できたのでないだろうか、一部の専門家たちにしか理解できないような独りよがりの編集になっていないか、また内容に造本や装丁が合っていないのだが、著者は本当にこの装丁を望んでいたのだろうか、さらに解説文などを入れることにより本の内容のエッセンスを紹介することや、著者の人物像やその背景を紹介してくれたなら、もっとその著者を世に広めるに相応しい書物になっていたのではないか、と想像することがあります。

 コールサック社は、著者がイメージし、望んでいる本作りを応援し実現したいと願っております。著者の原稿や編集案をベースとしながらも、コールサック社の編集者である鈴木比佐雄、佐相憲一がアドバイスをします。装丁・造本についても亜久津歩、杉山静香の2人の装丁家がおり、内容に相応しいご希望の装丁を実現できる制作体制になっております。また、ご要望があるなら、鈴木比佐雄、佐相憲一が解説文を書きたいと考えています。著者と編集者、装丁家たちの熱気がこもった本作りをこれからも持続していきたいと考えております。

 コールサック社は基本的には、自費出版が中心の出版社です。書物はオーダーメイドなので本来的には同じ見積もりはありません。形態、色数、紙質などの品質、頁数、冊数によって変わりますので、ご希望の自費出版の予算や品質を含め、どのような内容の書物を作りたいかのご要望をお気軽にご相談ください。コールサック社は2006年8月設立以来、2013年1月現在まで下記のような約200冊以上の書物を刊行致しました。詩書や評論・エッセイ集など文学に特化しておりますが、宮沢賢治の他者の幸せや世界平和の精神に合致した書物であるなら、他の分野の書物も刊行したいと願っております。

 また、特に時代が求める切実な社会的なテーマが徹底して記述されていて販売数が相当数見込めるものは共同出版もしくは企画出版も行っておりますので、ご相談ください。

コールサック(株)コールサック社 代表 鈴木比佐雄
電話:03-5944-3258、FAX:03-5944-3238
E-mail:suzuki@coal-sack.com


コールサック社が発行してきた書籍の一例

1. 通常の個人詩集

2006年8月~2013年1月まで、それぞれに個性的な詩集を110冊以上刊行

2. アンソロジー

1. 原爆詩一八一人集 2. 生活語詩二七六人集 3. 大空襲三一〇人詩集
4. 鎮魂詩四〇四人集 5. 命が危ない 三一一人詩集 6. 脱原発・自然エネルギー218人詩集

3. 全詩集

1. 福田万里子全詩集 2. 大崎二郎全詩集 3. 山田かん全詩集
4. 大井康暢全詩集 5. 増岡敏和全詩集 6. 下村和子全詩集
7. 畠山義郎全詩集

4. コールサック詩文庫シリーズ

1. 鈴木比佐雄詩選集 2. 朝倉宏哉詩選集 3. くにきだきみ詩選集
4. 吉田博子詩選集 5. 山岡和範詩選集 6. 谷崎眞澄詩選集
7. 大村孝子詩選集 8. 鳥巣郁美詩選集 9. 市川つた詩選集
10. 岸本嘉名男詩選集 11. 大塚史朗詩選集

5. 新鋭・こころシリーズ詩集

1. 亜久津歩『いのちづな』 2. おぎぜんた『アフリカの日本難民』 3. 大森ちさと『つながる』
4. 平井達也『東京暮らし』 5. 尾内達也『耳の眠り』 6. 中林経城『鉱脈の所在』
7. 藤貫陽一『緑の平和』 8. 林田悠来『晴れ渡る空の下に』 9. 松尾静子『夏空』
10. 畑中暁来雄『資本主義万歳』

6. 詩画集

1. 黒田えみ詩画集『小さな庭で』 2. 吉田博子詩画集『聖火を翳して』

7. 海外詩人の詩集・小説・英文集

  1. 高炯烈詩集『長詩 リトルボーイ』(韓成禮・訳)
  2. デイヴィッド・クリーガー日英語詩集『神の涙』(水崎野里子・訳)
  3. 高炯烈詩集『アジア詩行』(李美子・訳)
  4. 堀内利美日英語詩集『長詩 円かな月のこころ』
  5. ベアト・ブレヒビュール小説『アドルフ・ディートリッヒとの徒歩旅行』(鈴木俊・訳)(スイス学術芸術団体の助成基金を得た)

8. 詩論・芸術論 石炭袋新書シリーズ

1. 鈴木比佐雄『詩の降り注ぐ場所』 2. 石村柳三『雨新者の詩想』 3. 下村和子『遊びへんろ』
4. 長津功三良『原風景との対話』 5. くにきだきみ『しなやかな抵抗の詩想』 6. 斎藤彰吾『真なるバルバロイの詩想』
7. 鈴木比佐雄『詩人の深層探求』 8. 佐相憲一『二十一世紀の詩想の港』 9. 石村柳三『時の耳と愛語の詩想』

9. 詩人のエッセイシリーズ

1. 山本衛『人が人らしく』 2. 淺山泰美『京都 銀月アパートの桜』 3. 水崎野里子『多元文化の実践詩考』
4. 山口賀代子『離湖』 5. 名古きよえ『京都・お婆さんのいる風景』 6. 淺山泰美『京都 桜の縁(えに)し』
7. 中桐美和子『そして、愛』 8. 門田照子『ローランサンの橋』

10. 評論集・研究書・ノンフィクション

  1. 和田文雄『宮沢賢治のヒドリ』
  2. 平松伴子『世界を動かした女性 グエン・ティ・ビン』
  3. 森徳治評論・文学集『戦後史の言語空間』
  4. 若松丈太郎『福島原発難民』 
  5. 尾崎寿一郎『ランボー追跡』
  6. 鈴木紘治『マザー・グースの謎を解く』
  7. 芳賀章内・詩論集『詩的言語の現在』 
  8. 若松丈太郎『福島核災棄民―町がメルトダウンしてしまった』
  9. 佐々木賢二・評論集『宮澤賢治の五輪峠―文語詩稿五十篇を読み解く』

11. 俳句・短歌、定型詩の評論

  1. 中津攸子『戦跡巡礼』(日本語版、英語版)
  2. 川村杳平・俳論歌論集『鬼古里の賦』

12. 福祉・介護分野

  1. 渡邉倭文子『ことばの育ちに寄りそって』
  2. 日笠明子・上野郁子絵手紙集『絵手紙の花束』

これまでに受賞した詩書

  • 『原爆詩一八一人集』(第18回イーハートーブ賞奨励賞)
  • 大掛史子詩集『桜鬼』(第41回日本詩人クラブ賞)
  • 中原澄子詩集『長崎を最後にせんば』(第45回福岡県詩人賞)
  • 山本衛詩集『讃河』(第8回中四国詩人賞)
  • 貝塚津音魚詩集『魂の緒』(栃木県現代詩人会新人賞)
  • 亜久津歩『いのちづな』(第1回萩原朔太郎記念とをるもう賞)

(2013年1月現在)

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