鈴木比佐雄詩論集
『詩人の深層探求 ―詩的反復力Ⅳ(2006-2011)』
生きている者が死者を偲んで書く鎮魂は、まだ本来的な鎮魂詩ではないのではないか。死者が生者の心の奥底に立ち現われてきて、死者と生者が語り合い、共に生きようとすることが真の鎮魂詩ではないか(「戦後詩を切り拓いた市川の詩人たち」より)
A5判/656頁/ソフトカバー |
定価:2,160円(税込) |
斎藤彰吾詩論集
『真なるバルバロイの詩想 ―北上からの文化史的証言(1953‐2010)』
戦後から現代を見据える拠点としてきた「化外」の思想、あるいはバルバロイ(異民族)の視点から、中央にモノ申すことに恐れない反骨のパトスのなせるものだと思う。「化外」から紡いできた風土の詩人の自負でもあるが、その指摘は反骨の詩人たちに対する大きな励ましにもなっている。(黒川純・解説文より)
解説文:佐相憲一、黒川純、三浦茂男、和賀篤子、高橋昭八朗 |
A5判/384頁/ソフトカバー |
定価:2,160円(税込) |
くにさだきみ詩論集
『しなやかな抵抗の詩想―詩人の生き方と言葉のあり方(1962-2010)』
豊かな感性と鋭い感覚は詩人の身上であろうが、加えて今詩人に求めたいのは、独自の思想とそれによるしなやかな抵抗である。
(第一章「しなやかな抵抗を詩に」より)
栞解説文:佐相憲一 |
A5判/288頁/ソフトカバー |
定価:2,160円(税込) |
長津功三良詩論集
『原風景との対話 ―詩人達の風貌(1984‐2009)
』
戦後批評文学のぺダンティックなしがらみを、さらりと脱ぎ捨てたこれらの爽快な発言は、あまりにも円転滑脱ゆえに陶酔すら呼んでやまないのだ。(帯文 吉川仁より)
A5サイズ、320頁、ソフトカバー |
定価:2,160円(税込) |
石村柳三詩論集
『雨新者の詩想』-新しきものを雨らす詩的精神-(1977-2006)
ひとはひとの吐く精神の世界だけに生きていけるものではない。ひとはそこにもっとのびのびとした自然の世界を求める。安らぎ、囁き、自己解放の自性というものを求めて。
解説文:芳賀章内、池山吉彬、鈴木比佐雄 |
A5サイズ、上下2段組、450頁 |
定価:2,160円(税込) |
鈴木比佐雄詩論集
『詩の降り注ぐ場所-詩的反復力Ⅲ(1997-2005)』
人はなぜ詩を必要とするのか。なぜ詩というものに人生を賭けてしまう
人間がいるのか。
帯文より(「春の槍」を投げた能村登四郎と福永耕二)
A5サイズ、372頁、ソフトカバー |
定価:1,542円(税込) |