3・11以降、自然との共生を謳った宮澤賢治が注目されています。
そんな賢治の作品の中でも分かりづらいとされてきた「文語詩」。
本書は小児科クリニックの佐々木先生が、より多くの読者に賢治の心髄に触れてもらえるよう、工夫を重ねながら執筆しました。現代では馴染みの薄い言葉には語彙を表記し、全体の口語訳も添えているので、研究者だけでなく学生や社会人の方でも賢治の世界に入っていくことができます。
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解説:鈴木比佐雄 |
四六判/560頁/上製本 ISBN978-4-86435-091-4 C1095 ¥2000E |
定価:2,160円(税込) |
どうして穂谷が私を惹きつけるのか/九月中旬 小雨まじりの午後/再び訪れてみると/屋根より高い傾斜の小径が/見晴らしの良い畦道へとつづく/黄金色の稲穂が重そうに滴を垂れ/背後の栗イガもたわわにしなり/丘にはミカンの青い実と/まだ色づかない柿の実とがぶら下がる/たしかにここには秋がある(詩「穂谷再訪」より)
解説文:佐相憲一、鈴木比佐雄 |
四六判/176頁/上製本 ISBN978-4-86435-088-4 C1092 ¥1500E |
定価:1,620円(税込) |
加藤登紀子が歌う
若松丈太郎の詩「神隠しされた街」CD付き!
被曝福島の哀しみを凝視した詩人の、慟哭の書。
繰り返される核災で、私たちは何を失ったのか?
この書は、その貴重な歴史的証言となるでしょう! 加藤登紀子(帯文より)
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解説文:鈴木比佐雄 |
四六判/208頁/ソフトカバー/CD付 |
定価:1,944円(税込) |
核の雨/〈放射能雨〉を/降らせた奴の 国籍が/「アメリカではなかった」と だれが言えるか。//国境のない水の争奪 いのちの汚染/もし……/「雨は 日本語で降ってくるの」/と/パブロ・ネルーダに聞かれたとしたら、/どうするのだろう ?/わたしの ミズ は……(詩「水の国籍」より)
栞解説:鈴木比佐雄 |
A5判/192頁/上製本 ISBN978-4-86435-077-8 C1092 ¥2000E |
定価:2,160円(税込) |
大原さんの詩篇のメッセージは、時代の中で本当に生きたものだけが流す泪を見詰めて、その「泪を集めて」次の時代を作っていこうと言う力強い言葉だと私には感じられた。
(鈴木比佐雄「解説文」より)
栞解説:鈴木比佐雄 |
A5判/136頁/ソフトカバー ISBN978-4-86435-086-0 C1092 ¥2000E |
定価:2,160円(税込) |
寄せては返す潮騒から、若い魂の声のひびきが聴こえてくる。
緩急自在の語り口、豊かなことばによる多角的な展開。
横浜に生まれた作者が国内外を経て、現代の波止場に立つ。
そうだ。
〈希望〉とはたしかに〈前を向いている時の後ろ姿〉にちがいない。
(帯文:有馬敲)
A5判/160頁/ソフトカバー ISBN978-4-86435-084-6 C1092 ¥2000E |
定価:2,160円(税込) |
君の母冬の寒さに耐えて咲く 水仙のような清き香りす (一章「水仙」より)
雨だれの夜半に目覚めて君想う 宇宙のごとく愛は果てなし (第四章「紅桜」より)
解説:鈴木比佐雄 |
A5判/104頁/上製本(ケース付) ISBN978-4-86435-085-3 C1092 ¥2000E |
定価:2,160円(税込) |
「無いように見えても/見えないから/あるに違いないのだ」
ある日、私たちは抱えきれない悲しみと怒りとを抱え込んでしまった。
芳賀稔幸詩集『広野原まで』は3・11核災の紙碑となることでしょう。
(帯文:若松丈太郎・詩人)
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栞解説:鈴木比佐雄 |
A5判/136頁/上製本 ISBN978-4-86435-081-5 C1092 ¥2000E |
定価:2,200円(税込) |
そこに吹く風は水色
まぶしい太陽に勇気をもらって
夕陽は疲れた体をいやしてくれた
月は星をたずさえて窓辺に佇み
やさしい おやすみをくれた
(帯文:詩「美しい人生」より)
栞解説:鈴木比佐雄 |
A5判/160頁/上製本 ISBN978-4-86435-082-2 C1092 ¥2000E |
定価:2,160円(税込) |
映画「鯨とり」の原作者である崔仁浩(チェ・イノ)
韓国ベストセラー作家 純愛小説 待望の日本語版刊行!!
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訳:井手俊作 解説:鈴木比佐雄 |
四六判/144頁/ソフトカバー ISBN978-4-86435-080-8 C0097 ¥2000E |
定価:2,160円(税込) |
映画「鯨とり」の原作者である崔仁浩(チェ・イノ)
韓国ベストセラー作家 初期純文学集 待望の日本語版刊行!!
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訳:井手俊作 解説:鈴木比佐雄 |
四六判/336頁/ソフトカバー ISBN978-4-86435-079-2 C0097 ¥2000E |
定価:2,160円(税込) |
お前の心を掬って私の心に通わす/河童よ何時までも牛久の街に住み続けて/世の中みんなが幸せであるように/見守っていて欲しい//菖蒲が葉を繁らせメダカが沢山泳いでいる/河童の村は春ですか 鰻に鯉に鯰など/跳ねて泳いで元気一杯ですか/春は一段と河童踊りで賑やかでしょう (詩「牛久沼」より)
解説文:工藤富貴子、大塚欽一、鈴木比佐雄 |
四六判/176頁/上製本 ISBN978-4-86435-075-4 C1092 ¥1500E |
定価:1,620円(税込) |
君という小鳥が
空を飛べないのは
空が汚れているからでもない
翼を傷めているからでもない
どこへ向かって生きるか
魂の奏でる音色を聞こうとしないからだ
(帯文:詩「魂の奏でる音色」より)
栞解説:鈴木比佐雄 |
A5判/168頁/上製本 ISBN978-4-86435-067-9 C1092 ¥2000E |
定価:2,160円(税込) |
ねこは かるいね わたのように
ふわりと だきあげて
悲しいと思うのは なぜ
いのちよ
重くなれ
利用されないように
(帯文:詩「いのちの重み」より)
栞解説:鈴木比佐雄 |
A5判/136頁/ソフトカバー ISBN978-4-86435-068-6 C1092 ¥2000E |
定価:2,160円(税込) |
下村和子さんの多くの詩篇は、人間が自然の一部であり、自然に生かされながら、伝統文化の中にあるエコロジー的な知恵と精神性を再認識させてくれる。今の時代に読まれるに相応しい詩篇だと私は考えている。
(鈴木比佐雄・解説文より)
解説:中野順一、木津川昭夫、福田万里子、中西弘貴、小松弘愛、 佐相憲一、鈴木比佐雄 |
A5判/512頁/上製本 ISBN978-4-86435-057-0 C1092 ¥5000E |
定価:5,400円(税込) |
どれだけ支えてくれただろう
どれだけ頼りにしただろう
どれだけ聞いてもらっただろう
どれだけ大切にしただろう
私はひっそりと
〈ありがとう〉
(詩「茨城高教組」より)
栞解説:佐相憲一 |
A5判/112頁/上製本 ISBN978-4-86435-073-0 C1092 ¥2000E |
定価:2,160円(税込) |
ヒロシマで妹を殺された無念の青年・増岡敏和は民衆のサークル運動から詩人になった。彼を評価し熱心に励ましたのが峠三吉だった。やがて青年は全国の平和と民主主義・社会進歩の運動を励ますベテランになっていった。彼の詩は鋭いが、身近に息づく人間の鼓動があり、社会的弱者を見つめる目は温かい。信頼のまなざしに支えられて、伸びやかに共にうたう希望の詩世界は、もうひとつの戦後詩と言えるだろう。
(佐相憲一・解説文より)
解説:宮本勝夫、佐相憲一、鈴木比佐雄 |
A5判/592頁/ソフトカバー ISBN978-4-86435-074-7 C1092 ¥4000E |
定価:4,320円(税込) |
「アウシュヴィッツ以後、詩を書くことは野蛮である」とアドルノは言いました。 ぼくはこう言い替えたい、 帯文:坂本龍一
「フクシマのあとに声を発しないことは野蛮である」と。
2011年10月22日 オックスフォード、ハートフォードカレッジ チャペル でのスピーチより
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編者:鈴木比佐雄・若松丈太郎、矢口以文、鈴木文子、御庄博実、佐相憲一 翻訳:郡山直、矢口以文、木村淳子、結城文、 島田桂子、棚瀬江里哉、沢辺祐子 |
A5判/624頁/ソフトカバー ISBN978-4-86435-076-1 C1092 ¥3000E |
定価:3,240円(税込) |
魚を狙う海鳥も
漁に出ていく人々も
海を見渡しながら咲きつくす野花も
海岸を巡っていく風景のなかで
したたかな蘇りのときを待っている
(詩「海岸」より)
栞解説:佐相憲一 |
A5判/128頁/上製本 ISBN978-4-86435-072-3 C1092 ¥2000E |
定価:2,160円(税込) |
ささやかな幸せを共につくっていくことと、
たちはだかる厳しい社会現実。
精神の闇も体験した元記者は願いをこめて、
詩をおくる。
いまを生きる心の声がさわやかな志で響く。
解説文:佐相憲一 |
四六判/128頁/上製本 ISBN978-4-86435-071-6 C1092 ¥1500E |
定価:1,620円(税込) |
おじぞうさんは/そこに立っている/うすれた記憶のなかで/ひたすら家族の迎えを待ちつづけ/ふたたびヒバクシャをつくらせないと/たちあがるひとたちの/ひとみから/あふれる 光のなかへ
(詩「光のなかへ」より)
栞解説:鈴木比佐雄 |
A5判/208頁/ソフトカバー ISBN978-4-86435-070-9 C1092 ¥2000E |
定価:2,160円(税込) |
「北の俳人」「北の歌人」をここまで集中的に論じた類書は、いまだかつてなかったのではないかと思われる。岩手文学史は、本書によって間違いなく一歩も二歩も前進したのであり、後世において「最終の審判」が下される、その前に、すぐさま高い評価を受けるであろうことを確信している。
復本一郎 序文より(神奈川大学名誉教授・「鬼」代表)
解説:鈴木比佐雄 |
四六判/608頁/ソフトカバー ISBN978-4-86435-047-1 C1095 ¥2000E |
定価:2,160円(税込) |
このひとは三歳にしてすでに〈作家の眼〉を具えておられたことに、驚愕する。
幼年の日の自分を語るにも、自己愛(ナルシシズム)が仕立てたシュガー・コートを一切着せてはいない。
彼女は詩人として、わけても姑君から習得した大分弁による詩の朗読は絶品だが、さらに加えてもうひとつ、おそるべき才能がここに露わになった。
さあ、これからどうなさいます? 門田照子さん―。
帯文:新川和江(詩人)
解説:鈴木比佐雄 |
四六判/248頁/ソフトカバー |
定価:1,620円(税込) |
細枝のけむる裸木の奥に/辛夷の蕾が白い/鳥のこだまやこもりあう大気をめぐらせ/いっせいに噴き上がるいくつもの一輪/遠ざかる枝先をかすめて/一本の白い花群は炎となってゆらめき/色褪せた枯色を截り拓いている/肌寒い風のまにまに誘われる宴の/ぐらりと揺れ戻す白炎のありか/呼び戻した地霊の疼き/目覚めた繭から/羽化するごとく咲き出る時刻(詩「花群」より)
解説文:横田英子、佐相憲一、鈴木比佐雄 |
四六判/224頁/上製本 |
定価:1,620円(税込) |
ふくらむ ふくらむ/小鳥の夢//両手をしっかりと繋いで/波が歓声を響かせながら/磯辺に向かって/激しく駆けよってくる//「ぼく」はその砕け散る/真っ白な飛沫の中から/広い空へと飛び立つのだ(詩「小鳥の夢」より)
栞解説:鈴木比佐雄 |
A5判/160頁/上製本 |
定価:2,160円(税込) |
「ただただ、湖を眺めて暮らすことは可能だろうか」と真田かずこさんは問いかける。15歳の修学旅行で琵琶湖の風景に魅せられて、とうとう滋賀県の知事までさせてもらうことになった私にとっても、本質的な問いかけだ。その問いかけを日々、体験・体感できる真田さんの暮らしをうらやましくも思う。琵琶湖とともに暮らす珠玉の言霊詩集。多くの人に目にふれてほしいと願います。帯文:滋賀県知事 嘉田由紀子
栞解説:鈴木比佐雄 |
A5判/160頁/上製本 |
定価:2,160円(税込) |
朝日橋が木の橋だったころ/北上川はよくしゃべっていたもんさ/岸辺のわすれなぐさや鳥たちと/たっぷりの川波もひだひだから笑いころげ/橋げたもまるで楽器の輪のように/ぐるぐる回って上機嫌さ/賢治さんだって橋のまん中までくると/船頭さん、何かおもしろい話はないかね……/すると川波も喜んで勝手な揺れ方をする/私は急いで時間をとめる/あれはとても秘密の話なのだ(詩「宮沢賢治の投影による習作」より)
解説文:森三紗、鈴木比佐雄、吉野重雄 |
四六判/192頁/上製本 |
定価:1,620円(税込) |
その冷徹とも言えるしたたかなリアリズムの精神こそが、芳賀さんの文体を生み出す魅力なのであり、文体に存在する思索する時間の流れや他者を発見する愉悦のような瞬間から多くのものをいつの間にか学んでいるのだ。この批評精神に満ちた詩論集を詩人だけでなく、多くの文学者、編集者、歴史研究者、思索を続けている人びとに読んで欲しいと願っている。
(鈴木比佐雄解説文より)
解説:鈴木比佐雄 |
A5判/320頁/ソフトカバー |
定価:2,160円(税込) |
豊かな自然と人間味溢れる川島の祭りや昔の人々の日々の苦労話がくわしく記され、一読することで川島の今昔を知ることができ、素晴らしいと思います。
(埼玉県比企郡川島町長 高田康男 「発刊に寄せて」より)
解説:鈴木比佐雄 |
A5判/304P+カラーグラビア8P/ソフトカバー |
定価:1,620円(税込) |
田中さんの短歌は「短歌的抒情」からは遠く、小庭の変化を淡々と記す大らかな叙景短歌であり、また批評性も秘め人生を見通してしまう思索的な短歌とも私には感じられる。
(鈴木比佐雄解説文より)
解説:鈴木比佐雄 |
A5判/192頁/上製本(ケース付き) |
定価:2,160円(税込) |
去年の桜を/生きてはいたがもう見られなかった母/いさぎよく死ぬことを旨として生き/空に散った父/あといくたび/私は花に逢うことができるのだろうか/気にも留めていなかった花の季が/歳月を重ねるたびに重くなる/死のみちている花の空間にたたずんで/私はうたう魂鎮めの歌/私はうたう花鎮めの歌(「花鎮め歌」より)
解説:鈴木比佐雄 |
A5判/184頁/上製本 |
定価:2,160円(税込) |
3回の在外研究を通して、マザー・グース等の伝承文学に強い関心を抱くようになり、マザー・グース関係の論文を執筆し、それらの一部が今回紀要論文から一本の形にまとめられるようになった。伝承文学への関心は、私が留学と英文学研究の継続の中で摑んだ、一筋の流れのようなものである。その流れに浮かぶ漂流物のような幾つかの論点や知識を本書の読者と共有できれば幸いである。
(「あとがき」より)
A5判/304頁/ソフトカバー |
定価:2,160円(税込) |
300年前の肥後・熊本に放牛という貧しいお坊さんがいた。 彼は飢餓の死者を弔うために、国中を托鉢し寄金を集めて霊感に従い118体もの「放牛じぞう」を建立した。 今も「放牛じぞう」100体が現存し、パワースポットとなって、多くの人びとの悩みを聞き取り、願いごとをかなえ続けているという。 (巻末には「放牛じぞう巡礼マップ」付き)
B5判/フルカラー32P/上製本 |
定価:1,620円(税込) |
とても痛かったの と/母になったひとの/幸せそうな微笑//外の小雪のちらつきも/大震災の騒ぎも/放射能の不安も関わりない//春 四月/至福のよろこびの ひととき(「四月のよろこび」より)
解説:鈴木比佐雄 |
A5判/192頁/上製本 |
定価:2,160円(税込) |
中桐さんの日常の生き方と精神のありように、読者は深く感銘するに違いありません。豊かな情感と知性によって紡がれた文章は心の糧となり、多くの人に生きる喜びと力を与えてくれることでしょう。 (帯文:詩人 なんば・みちこ)
解説:鈴木比佐雄 |
四六判/208頁/ソフトカバー |
定価:1,542円(税込) |
こういう京都の感興を
静かに綴れる人を、
ぼくは何十年も待っていた。
(帯文:松岡正剛)
栞解説:鈴木比佐雄 |
四六判/256頁/ソフトカバー |
定価:1,542円(税込) |