宮﨑睦子詩集
『美しい人生』
そこに吹く風は水色
まぶしい太陽に勇気をもらって
夕陽は疲れた体をいやしてくれた
月は星をたずさえて窓辺に佇み
やさしい おやすみをくれた
(帯文:詩「美しい人生」より)
栞解説:鈴木比佐雄 |
A5判/160頁/上製本 ISBN978-4-86435-082-2 C1092 ¥2000E |
定価:2,160円(税込) |
発売:2012年10月25日
【目次】
序詩 あなたへ
一章 赤いランドセル
冬の花火
赤いランドセル
十三の夜
星
春 雷
五月の風
みどり色の雨
梅雨の季節
父と朝顔
ある夜の父
真夏の午後 ―八月六日、九日に捧ぐ
忘れもの
野いちご
山ぶどう
お別れね
色
二章 銀の涙
こ ぶ
銀の涙
雨の気持
口 笛
三月の夢
ぬくもり
慰めに
おばけ
思い出のしぐさ
ことばより先に
ありがとう ―福岡市内のホスピスにて
草原の輝き
情 熱
大空に
約 束
わたしって
誕 生
感謝をこめて
三章 美しい人生
美しい人生
わが故郷のごとき友よ
酸 素
再 び
風のことば
清 流
五回目の秋
新しい着信音
遠い世界に その1
遠い世界に その2
苦 味
迷い子
ある性的欲望
子 宮
画廊 モップ
ざくろの油彩画
あとがき
略歴
詩篇
「美しい人生」
生きることに
夢中だったあの頃
この手を伸ばせば
いつだって
幸せがつかめそうだったあの頃
そこに吹く風は水色
まぶしい太陽に勇気をもらって
夕陽は疲れた体をいやしてくれた
月は星をたずさえて窓辺に佇み
やさしい おやすみをくれた
その頃の全てが懐かしい
今 この場所に立ち
透みきった想いで
生きる意味
を考えている