書籍一覧 新刊
小林功 詩集
『月山の風』
小林功氏は、スケッチ帳のほかに小さな筆記帳をもショルダーバッグに潜ませており、それには詩のフレーズを書き込むのだという。机上の想像でも空論でもなく、現場において詩が生まれ出ている。思えば、小林功氏の詩篇は自然の折々の相を詠い上げて美しい。(万里小路譲 解説文より)
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解説:万里小路譲 |
A5判/192頁/上製本 ISBN978-4-86435-467-7 C1092 |
定価:2,200円(税込) |

黒田杏子第一句集
『木の椅子』増補新装版
『木の椅子』の中から、私はいくつも短篇小説になる核をもらった。たとえば、
かもめ食堂空色の扉の冬籠
こんな句を見ると、私のイメージは無限に広がっていく。(瀬戸内寂聴)
かもめ食堂空色の扉の冬籠
こんな句を見ると、私のイメージは無限に広がっていく。(瀬戸内寂聴)
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解説:長谷川櫂/筑紫磐井/齋藤愼爾 |
46判/224頁/上製本 ISBN978-4-86435-458-5 C1092 |
定価:2,200円(税込) |

末原正彦 朗読ドラマ集
『宮澤賢治 中原中也 金子みすゞ』
「宮澤賢治」も「中原中也」も「金子みすゞ」も、この朗読ドラマを読むことで、その一生がどんなものであったのか、どんな生き方をしたのか、そして、どんな環境で日本を代表する各々の詩がうまれたのか、理解してもらいたいと思うのです。(はじめに より)
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解説:鈴木比佐雄 |
A5判/248頁/上製本 ISBN978-4-86435-459-2 C0093 |
定価:2,200円(税込) |

近藤八重子 詩集
『仁淀ブルーに生かされて』
近藤八重子氏の仁淀川のほとりで真実を伝えようとする姿勢は、この地域で真摯に生きようとする多くの人びとを勇気づけるだろう。そのような故郷の水辺を愛しその生態系や地域を守ろうと生きている人びとに読んで欲しいと願っている。(鈴木比佐雄・解説文より)
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解説:鈴木比佐雄 |
A5判/240頁/上製本 ISBN978-4-86435-464-6 C1092 |
定価:2,200円(税込) |

古城いつも 歌集
『クライム ステアズ フォー グッド ダー』
古城氏の短歌の言葉は、この現代社会を生き抜く子守歌のようにも思える。また現在の暮らしや仕事の現場で生きる心の真実や願いが描かれていて、その中でも「一ミリグラムの理想」や「市民の品格」を抱き、「樹下のきざはし」から透視される「神のはからい」が読者に予感されてくるだろう。(鈴木比佐雄・解説文より)
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解説:鈴木比佐雄 |
A5変形判/192頁/並製本 ISBN978-4-86435-457-8 C1092 |
定価:1,650円(税込) |

青山晴江 詩集
『夏仕舞い』
青山晴江さんとは、いろんな集会でよくお会いする。鹿児島の川内原発。福井若狭湾の高浜原発。あるいは沖縄・辺野古の海岸。さりげなく、控え目に、隅の方に立っていて、柔らかな眼差しで凝視めている。ひとびととともに悲しむ悲しみが、一冊にまとめられた。(ルポライター 鎌田慧)
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46判/160頁/並製本 ISBN978-4-86435-460-8 C1092 |
定価:1,650円(税込) |

原詩夏至 評論集
『鉄火場の批評 ―現代定型詩の創作現場から』
原詩夏至の評論を読んでいると歌会・句会が作家たちの「鉄火場の批評」となって、その情熱の火花が胸に飛び込んでくる。(帯文より)
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46判/352頁/並製本 ISBN978-4-86435-456-1 C1095 |
定価:1,980円(税込) |

八重洋一郎 詩集
『血債の言葉は何度でも甦る』
詩人の本質的な言葉とは「社会を変える」言葉になりうるのであり、そんな他者の精神や事物の生成にまで影響を与える言葉を発し、新たな世界を「建設する」志の高さを八重氏の言葉に感じる。ヘルダーリンを通してハイデッガーが思索したことを、八重氏は自らの詩を通して自らの詩論でもって読者に深く語りかけてくれる、根源的なことを問い実践している詩人・詩論家であるだろう。(鈴木比佐雄・解説文より)
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解説:鈴木比佐雄 |
A5判/120頁/並製本 ISBN978-4-86435-455-4 C1092 |
定価:1,650円(税込) |

五十嵐幸雄
『備忘録集Ⅴ 日々新たに』
本書は、自分だけの時間が生れて、その自由な時間をいかに創造的に生きていくかという未知の体験を書き留めている。それを実行していく五十嵐氏の生き方は、余生や隠居という言葉では収まり切れない。例えば江戸時代に家督を息子に譲って、日本全図を志し実行した伊能忠敬のような生き方に近いと考えられる。(鈴木比佐雄・栞解説文より)
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栞解説:鈴木比佐雄 |
46判/128頁/上製本 ISBN978-4-86435-449-3 C1095 |
定価:2,200円(税込) |

谷光順晏 詩集
『ひかることば』
谷光氏の20代~40代初めの詩篇を初めて読んだ時に、純粋に生きることの価値を模索している若者たちの精神を代弁する、心に突き刺さるような詩篇であると感じた。また詩を愛する人びとにも詩的言語の発端を感じさせてくれる詩篇は、詩が生れてくる原点を知らせてくれるだろう。(鈴木比佐雄・解説文より)
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解説:鈴木比佐雄 |
A5判/128頁/並製本 ISBN978-4-86435-454-7 C1092 |
定価:1,650円(税込) |

万里小路譲
『詩というテキストⅢ 言の葉の彼方へ』
郷里やまがたから俯瞰される詩・俳句・短歌・童謡詩、その未到の世界。言の葉が繰り広げる彼方に、見えてくるものは何か?(帯文より)
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46判/448頁/並製本 ISBN978-4-86435-452-3 C1092 |
定価:2,160円(税込) |

新城貞夫
『新城貞夫全歌集』
新城貞夫という歌人は、一筋縄では括れない。時に狂歌のような野卑な言葉を差し出し、読む者を驚かすこともある。が、それはナイーヴな自らを隠すための手立てかもしれず、折々に美しい詩想がきらめく。サンボリスムに魅了された世界や「短歌的抒情」も含めた、永遠の異邦人の自在な詠みぶりを堪能できる全歌集の刊行を心から喜びたい。(松村由利子 解説より)
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解説:仲程昌徳/解説:松村由利子/解説:鈴木比佐雄 |
A5判/528頁/上製本 ISBN978-4-86435-450-9 C1092 |
定価:3,850円(税込) |

岸本嘉名男 詩・評論選集
『碧空の遥か彼方へ』
「白雲」の志を抱く岸本氏は、様々な困難を抱えながらも、「今ひとときを生きる」ために、「白い想念」という純粋にこの世に存在するものたちと交歓する詩的精神を必要とする詩人なのだろう。そんな岸本氏の「邪念をすてて」、「碧空の遥か彼方へ」向かう多彩な詩篇を読んで欲しいと願っている。(鈴木比佐雄 解説より)
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解説:鈴木比佐雄 |
A5判/304頁/上製本 ISBN978-4-86435-444-8 C1092 |
定価:2,970円(税込) |

吉田美惠子
『原発事故と小さな命―福島浜通りの犬・猫救済活動』
本書は世界史に残る東日本大震災・東電福島第一原発事故に遭遇し、原発事故現場から約17㎞の南相馬市小高区にいた吉田美惠子さんが、第一章でこの9年を超える福島浜通りの犬・猫救済活動の実践を記録し、第二章でなぜ原発神話が作られて福島に10基もの原発が作られて原発の悲劇を引き起こしたかを歴史的に書き記したものある。(鈴木比佐雄 解説より)
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解説:鈴木比佐雄 |
46判/192頁/並製本 ISBN978-4-86435-448-6 C1095 |
定価:1,650円(税込) |

伊良波盛男小説
『神歌(カンヌアーグ)が聴こえる』
沖縄の中でも先島諸島の島々の自然環境とその島々の暮らしや文化を熟知していなければ書けない作品であり、ムヌスー(ユタ)の精神世界を知りたい人びとに読み継がれる小説集が誕生したと言えよう。(鈴木比佐雄 解説より)
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46判/280頁/並製本 ISBN978-4-86435-447-9 C1092 |
定価:1,870円(税込) |

鈴木文子詩集
『海は忘れていない』
文子氏の一章の詩篇などには、醬油樽の職人で中国戦線に従軍した兵士であった父から戦争について学び、その道義的な戦争責任が日本人の自分にもあると感じ取れる。文子氏が特攻兵士や沖縄戦や従軍慰安婦などの悲劇を背負った人びとを書き続ける理由は、父の時代を忘れないように戦争と平和の意味を問い続けていくことなのだろう。(鈴木比佐雄 解説より)
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A5判/192頁/上製本 ISBN978-4-86435-445-5 C1092 |
定価:1,980円(税込) |

吉田正人詩集・省察集
『黒いピエロ 1969~2019』
詩人とは生涯を賭けて自らの詩を追求した人物に与えられる称号だろう。その中でも自己表現の追求が、同時代の民衆の思いとその感受性の解放につながっていく詩人は数少ないだろう。昨年亡くなった吉田正人氏は、そんな本来的な多様な人間存在と人間の自由を同時に根源的に追求した詩人であったと考えられる。(鈴木比佐雄 解説より)
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解説:たなかよしゆき/鈴木比佐雄 |
A5判/512頁/上製本 ISBN978-4-86435-446-2 C1092 |
定価:3,300円(税込) |

堀田京子 詩文集
『おぼえていますか』
堀田氏の詩の魅力は、その発語の源の童心に立ち戻らせてくれる、飾らない精神性が込められていることだ。この世界が存在することの奇跡を感じ、そのただ中に誕生させてくれた父母の愛や命そのものに促されて、存在することの感謝の思いに貫かれていることだ。(鈴木比佐雄 解説より)
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46判/248頁/並製本 ISBN978-4-86435-442-4 C1092 |
定価:1,650円(税込) |

平松伴子 小説集
『従軍看護婦』
日赤で養成された看護婦たちには、卒業後二十年間(後に減じられたが)もの応召義務が課せられ、軍隊と同じ「赤紙」によって召集されてきた。当時の新聞には、武装した看護婦の大きな写真と共に、「男は兵隊・女は従軍看護婦!」の記事が躍り、若者たちの心を戦地へと向かわせた。アジア太平洋戦争に従軍された「従軍看護婦」に関する小説3篇を収録。
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46判/184頁/並製本 ISBN978-4-86435-443-1 C0093 |
定価:1,650円(税込) |

アンソロジー
『アジアの多文化共生詩歌集 ―シリアからインド・香港・沖縄まで』
世界最古の古典から現在までの二七七名の作品には、荘子の言うアジアの多様で創造的な「混沌」が宿っていて、『ギルガメシュ叙事詩』、『リグ・ヴェーダ讃歌』、『詩經國風』などから始まり現在のアジアの四十八ヶ国に関わる詩歌文学が、私たちの深層で今も豊かに生きていることに気付かされるだろう。
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解説:鈴木比佐雄 |
A5判/384頁/並製本 ISBN978-4-86435-441-7 C1092 |
定価:1,980円(税込) |
