句集・歌集
藤原喜久子 俳句・随筆集
『鳩笛』
生きることの願望や挑戦、自然や人びとを慈しむ心に満ちていて、それが俳句的な直観に促されて自然体で記されている。戦後から今に至る秋田県北部の暮らしの細部が、喜久子さんの感性を通して実感できる思いがしてくる。(鈴木比佐雄「解説」より)
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解説:鈴木比佐雄 |
A5判/368頁/上製本 ISBN978-4-86435-315-1 C1092 |
定価:2,160円(税込) |
奥山恵 歌集
『窓辺のふくろう』
奥山恵さんは、2010年から千葉県柏市で児童書専門店「ハックルベリーブックス」を営んでいる。この歌集には、書店経営に携わる今と、都立高校教諭として勤めていたころ、両方の歌が収められている。世界は軋み続けており、どちらの日々も容易ではない。けれども、閉塞感に満ちた中で、奥山さんは何と誠実に詠みつづけてきたことだろう。(松村由利子「解説」より)
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46判/192頁/並製本 ISBN978-4-86435-312-0 C1092 |
定価:1,620円(税込) |
大湯邦代 歌集
『櫻さくらサクラ』
大湯邦代さんの短歌では、瑞々しいイメージと、透明感のある調べに惹き込まれ、いつの間にか私たちの深層の狂おしい恋情とか真実を発見する想いが掻き立てられ、予定調和を潔しとしない新しい挑戦を目撃することになる。(鈴木比佐雄「解説文」より)
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解説:鈴木比佐雄 |
46判/144頁/上製本 ISBN978-4-86435-310-6 C1092 |
定価:1,944円(税込) |
大湯邦代 歌集
『玻璃の伽藍』
わたくしが招かれた玻璃の伽藍とは、熱帯植物繚乱の温室にかたどられた詩歌の世界である。この作品の中に、どう読んでも、わたくしは、冒頭の「シャガールの馬」同様に、求道の対象を見てしまうのである。(依田仁美 解説より)
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解説:依田仁美 |
46判/160頁/上製本 ISBN978-4-86435-298-7 C1092 |
定価:1,944円(税込) |
望月孝一 歌集
『チェーホフの背骨』
『チェーホフの背骨』一巻は多岐にわたるテーマを持ちながらも、底に流れるものは人間の尊厳を考え、またどう生きてゆくかという問題を独自な視点で問い続けており、思索に富む。(影山美智子「解説」より)
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解説:影山美智子 |
46判/192頁/並製本 ISBN978-4-86435-295-6 C1092 |
定価:1,620円(税込) |
森水晶 歌集
『羽』
森水晶さんの短歌には、自己の内面の純粋さを貫いて生きようとする激しい衝動を感じる。人間がこの世に生きることの根本的な罪深さや寂しさを感じ、傷ついた内面の純粋さを象徴する「羽」を再生させて新たに羽ばたいていこうとしている。(鈴木比佐雄「解説」より)
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解説:鈴木比佐雄 |
46判/144頁/並製本 ISBN978-4-86435-279-6 C1092 |
定価:1,620円(税込) |
福田淑子 歌集
『ショパンの孤独』
福田さんの短歌は深層に潜む孤独の旋律であるが、孤独を貫いて孤独をつなげて豊かな共同体をイメージしていくような短歌を創造していると私には感じられた。(鈴木比佐雄「解説」より)
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解説:鈴木比佐雄 |
46判/176頁/並製本 ISBN978-4-86435-276-5 C1092 |
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COAL SACK 銀河短歌叢書1
原 詩夏至 歌集
『ワルキューレ』
原さんは時空を超えて行く不思議な能力が人一倍強いと思われる。それは他者や事物を見つめているとそれが勝手に動き始めて変化させてしまう想像的な力である。(鈴木比佐雄・解説より)
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解説:鈴木比佐雄 |
A5判/160頁/上製本 ISBN978-4-86435-264-2 C1092 |
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能村研三随筆集
『飛鷹抄』
新しい年を迎えるにあたり、「沖」に集う皆さんと共に、これからは「人が作らない俳句、人が作れない俳句」をめざし、さらにそれは「人が納得する俳句、人が感心する俳句」でなければならないと思っている。「沖」という組織も、旧態依然のまま甘んじているのではなく、進歩・進展をめざす「沖」でありたい。 (ルネッサンス「沖」より)
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46判/172頁/上製本 ISBN978-4-86435-225-3 C1095 |
定価:2,160円(税込) |
伊藤幸子
『口ずさむとき』
伊藤さんのエッセイの特徴は短歌の魅力を歌人の生き方を通して身近に語っているところだ。生きている喜びや苦悩など人間の内面の格闘を短歌の調べで整えて言葉にしていている歌人たちを、伊藤さんは自己に引きつけながら親しく物語っていく。短歌の分かりやすい解説であり、短歌を生きる歌人への讃歌である。(鈴木比佐雄「解説文」より)
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A5判/440頁/ハードカバー ISBN978-4-86435-211-6 C1095 ¥2000E |
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辻直美 遺句集・評論・エッセイ集
『祝祭』
辻直美さんの句は、眼に見えるものの命の背後に、それを支える様々な多様な命の蠢きを、想像力で見いだそうとして、それらの関わりの深さを鋭い直観と気品ある言葉で汲み上げようとしている。(鈴木比佐雄栞解説文より)
四六判/352頁/ソフトカバー/ISBN978-4-86435-183-6 C1092 ¥2000E |
定価:2,160円(税込) |
復本一郎
『江戸俳句百の笑い』
江戸俳句の本質は笑いにあり!芭蕉・鬼貫・井月・子規研究の第一人者である復本一郎が、十年の歳月をかけ、滑稽性の謎を解き明かす。貞徳から一茶・井月まで江戸俳句を知る必読書。
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四六判/336頁/ソフトカバー/ISBN978-4-86435-161-4 C0095 ¥1500E |
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『有山兎歩遺句集』
卑弥呼を愛し/馬を愛し/俳句を愛し/そしてなにより/妻を愛した/有山兎歩/畢生の遺句集/ここに成る/(松田ひろむ帯文より)
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四六判/184頁/上製本 ISBN978-4-86435-156-0 C1092 ¥2000E |
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長澤瑞子句集
『初鏡』
一読すれば分かるとおり瑞子さんの句は、名前の「瑞」を体現するように美しく生気があり、玉のような存在感を感じさせてくれる。「瑞」という漢字は「みず」や「たま」と読まれて甘露や美しい雲など、めでたい兆候を意味している。(鈴木比佐雄・解説文より)
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解説文:鈴木比佐雄 |
四六判/192頁/上製本 ISBN978-4-86435-139-3 C1092 ¥2000E |
定価:2,160円(税込) |
原 詩夏至歌集
『レトロポリス』
原さんにとって短歌とは、人生に向き合った「哀しき玩具」ではなく、ひととき人生や病を忘れさせてくれる「魅惑的な玩具」であったのかも知れない(鈴木比佐雄・解説文より)
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栞解説文:鈴木比佐雄 |
A5判/144頁/ソフトカバー ISBN978-4-86435-140-9 C1092 ¥1500E |
定価:1,620円(税込) |
宮崎直樹
『名句と遊ぶ ―俳句バイキング』
名句と遊びながら、名句の魅力が読みとれる。
芭蕉、蕪村から現代俳人まで80人を徹底解剖!
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解説:鈴木比佐雄 |
文庫判/656頁/ソフトカバー ISBN978-4-86435-130-0 C0192 ¥1500E |
定価:1,620円(税込) |
永瀬十悟句集
『橋朧―ふくしま記』
本句集に収録されている「ふくしま」50句で
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「第57回角川俳句賞」(二〇一一年)を受賞!
「橋朧」という言葉は、地震・津波・原発事故で失ってしまった限りない思い出を象徴している言葉だと私には感じられる。(解説:詩人・評論家 鈴木比佐雄)
★目次と本文の一部、解説を立ち読みできます。
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解説:鈴木比佐雄 |
A6判/272頁/上製本 ISBN978-4-86435-100-3 C1092 ¥1500E |
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川村杳平俳人歌人論集
『鬼古里の賦』
「北の俳人」「北の歌人」をここまで集中的に論じた類書は、いまだかつてなかったのではないかと思われる。岩手文学史は、本書によって間違いなく一歩も二歩も前進したのであり、後世において「最終の審判」が下される、その前に、すぐさま高い評価を受けるであろうことを確信している。
復本一郎 序文より(神奈川大学名誉教授・「鬼」代表)
解説:鈴木比佐雄 |
四六判/608頁/ソフトカバー ISBN978-4-86435-047-1 C1095 ¥2000E |
定価:2,160円(税込) |
宮﨑睦子歌集
『紅椿』
君の母冬の寒さに耐えて咲く 水仙のような清き香りす (一章「水仙」より)
雨だれの夜半に目覚めて君想う 宇宙のごとく愛は果てなし (第四章「紅桜」より)
解説:鈴木比佐雄 |
A5判/104頁/上製本(ケース付) ISBN978-4-86435-085-3 C1092 ¥2000E |
定価:2,160円(税込) |
田中作子歌集
『小庭(さにわ)の四季』
田中さんの短歌は「短歌的抒情」からは遠く、小庭の変化を淡々と記す大らかな叙景短歌であり、また批評性も秘め人生を見通してしまう思索的な短歌とも私には感じられる。
(鈴木比佐雄解説文より)
解説:鈴木比佐雄 |
A5判/192頁/上製本(ケース付き) |
定価:2,160円(税込) |