コールサックシリーズ

句集・歌集

能村研三随筆集
『飛鷹抄』
新しい年を迎えるにあたり、「沖」に集う皆さんと共に、これからは「人が作らない俳句、人が作れない俳句」をめざし、さらにそれは「人が納得する俳句、人が感心する俳句」でなければならないと思っている。「沖」という組織も、旧態依然のまま甘んじているのではなく、進歩・進展をめざす「沖」でありたい。 (ルネッサンス「沖」より)

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46判/172頁/上製本 ISBN978-4-86435-225-3 C1095
定価:2,160円(税込)

能村研三随筆集『飛鷹抄』

発売:2015年10月22日



【目次】
第一章「沖」五百字随想

平成十一年(一九九九年)一月~十二月
初日の出       12
職住近接     13
江戸川、船の旅   14
北九州市と俳句   15
市川の文化      16
東山魁夷逝く     17
宗左近宇宙      18
朴の木        19
永井荷風と市川    20
祖母のこと       21
公民館の思い出    22
合掌句碑再訪      23

平成十二年(二〇〇〇年)一月~十二月
五十代へ     24
旅はじめ      25
俳句の英訳       26
父の旅の写真     27
街回遊展     28
同世代の主宰誌   29
能登と能村家     30
作家と記念館     31
水木洋子さんの家    32
私の俳句姿勢 ─ 十年の俳句自分史 ─ 33
平戸・生月の旅   40
焚火と座布団    41

平成十三年(二〇〇一年)一月~十二月
新世紀へ     42
父の成田詣     43
早春の北鎌倉     44
桜のころ        45
人が人を呼ぶ      46
畳のコンサート   47
父の死         48
父の未完句集      49
結社の本卦還り     50
句集『羽化』について  51
市川市民文化賞    52
喪籠りのはずが   53

平成十四年(二〇〇二年)一月~十二月
湾岸の初日の出    54
潔く         55
次世代への文化の継承  56
ITと俳句       57
若手の活躍       58
朴の開花      59
小さなミュージアム  60
声に出して読む     61
白の効果        62
「超割」活用術      63
九月十一日       64
旅つづき       65

平成十五年(二〇〇三年)一月~十二月
雪の降る町       66
俳壇への風通し     67
川柳と俳句      68
登四郎と校歌      69
四月怱々        70
働く者の俳句      71
真砂女さんの思い出   72
岳父の死       73
軽井沢の夏       74
北欧紀行        75
自由に個性的に     76
一年の早さ       77

平成十六年(二〇〇四年)一月~十二月
父からもらった序句   78
地方歳時記の意義   79
小さな町の図書館    80
永井荷風展       81
白い車         82
川柳作家・久良伎の句碑 83
なつかしい原稿用紙  84
井上ひさし先生     85
美術館めぐり    86
月山に登る     87
俳句と読書会      88
母校で語る      89

平成十七年(二〇〇五年)一月~十二月
音楽夢くらべ     90
日だまりの写真   91
編集部の旅行      92
耕二先生の思い出   93
登四郎と湘子     94
きっかけは旅    95
九十九里の前田普羅   96
「沖」の夏       97
全国文学館ガイド   98
パレスホテルの思い出  99
節目の力        100

平成十八年(二〇〇六年)一月~十二月
ルネッサンス「沖」   101
団塊世代と昭和    103
ひとり吟行      104
達人の授業       105
能登羽咋の句碑    106
現場主義       107
二人の朴の木      108
渾身の握手      109
宗左近先生を偲ぶ    110
俳句醸造法       111
秋櫻子・風生と市川   112
文学展の企画     113
モチーフのこだわり   114

平成十九年(二〇〇七年)一月~十二月
新年を迎えて    115
全集の編纂     116
遅筆の信念       117
俳人の訃報       118
「俳句朝日」の休刊   119
俳句と写真       120
国語学会に参加して   121
私の周りの地貌季語   122
吟行の楽しみ     123
代表句をもとう   124
忌日俳句        125
「なづな」の学園     126

平成二十年(二〇〇八年)一月~十二月
一茶のふるさと   127
「まだ八十八…」    128
別の九州        129
水戸の血       130
春欄漫       131
姨捨句碑       132
三つの乾杯       133
合掌句碑十五年     134
この夏―孫の誕生   135
ドイツ・イタリアの旅  136
登四郎特集号      137
雨なら雨を     138

平成二十一年(二〇〇九年)一月~十二月
松山を訪ねて    139
若者不在の俳句    140
俳人の交流      141
三月十日        142
郵便番号「四四四」   143
長寿俳句        144
江東歳時記      145
米沢を訪ねて    146
二十七回忌    147
北九州文学館    148
中原中也と山頭火    149
親交七十年    150

平成二十二年(二〇一〇年)一月~十二月
文化、冬の時代   151
「手児奈文学賞」十年   152
和菓子         153
定年退職     154
哀悼・井上ひさしさん 155
小澤克己さんを悼む   156
ドイツの旅      157
熱い夏 ―四十周年の夏 158
盆僧         159
志を持った結社をめざして
 ―「沖」創刊四十周年を迎えて―  160
編集長交替    162
「沖晴れ」に勝るもの  163

平成二十三年(二〇一一年)一月~十二月
登四郎生誕百年    164
句集出版       165
水脈・山脈    166
巨大震災      167
井上ひさし先生一周忌に 168
置酒歓語      169
俳人のできること   170
デジタル時代     171
東京吟行       172
募金・チャリティ   173
谷中の曼珠沙華     174
大槌町を訪ねて    175

平成二十四年(二〇一二年)一月~十二月
四十周年から五〇〇号へ 176
成田山詣      177
古参同人の逝去    178
「ご恩回し」の思想   179
『坂の上の雲』の子規   180
五百冊の重み
  ―「沖」通巻五〇〇号を迎えて―   181
三つの吟行会   183
五〇〇号大会を終えて  184
博多山笠        185
富士山      186
芭蕉通夜舟       187
蓜島正次さんを悼む   188
この一年 ―「編集賞」の受賞 189

平成二十五年(二〇一三年)一月~十二月
「よくばり」のすすめ  190
「俳」活運動     191
老いてなお       192
蔵書の整理       193
季語の比喩       194
十三回忌        195
吟行会の手帳     196
文学ミュージアム   197
書庫のお宝      198
二〇二〇年     199
素材か表現か     200
千葉都民        201

平成二十六年(二〇一四)一月~十二月
和食       202
一字題詠     203
吉報       204
俳句の本の収蔵     205
完全退職       206
「沖」の記念出版 ―季語別俳句集  207
芒種        208
諏訪湖畔     209
市民会館の思い出   210
伯母逝く        211
静岡の勉強会     212
六十五歳       213

平成二十七年(二〇一五年)一月~九月
丁寧に暮らす   214
自註句集        215
谷中のヒマラヤ杉   216
時には他流試合も    217
書斎訪問       218
梅雨の句       219
二つの連載    220
サンディエゴ訪問    221
外房の家     222

第二章「俳句・NOW時評」/「操舵室」

結社の終焉    224
俳人協会と四十代    226
俳人にとっての履歴とは 228
結社から見た総合誌   230
戦後という括り方    232
年下のライバル     234
俳句はやはり頑張るもの 236
仕事と俳句の距離    238
アマチュア化の中の師系 240
「女流」「女流」という時代 242
二十年経った高柳重信のことば 244
実作と評論       246
結社の継続性      248
芽吹きのころ     250
吟行の効用     252
結社のマグニチュード 254
老いを輝かせる   256
二世時代      258
関西の垣根       260
「21世紀を睨む」─新刊書から─ 262
結社・地方との距離   264
「また辛口に」     266
師系について     268

 あとがき 270
 著者略歴 272

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