書籍一覧 新刊
中津攸子
『万葉集成立の謎』
本書は、『万葉集』の編纂者であると言われてきた大伴旅人・家持の親子の観点から、『万葉集』二十巻の成立過程の謎に関して事実を踏まえながらも、想像力を駆使してその謎の闇に光を当てていく試みだ。大和朝廷の軍事を司っていた大伴家がなぜ『万葉集』の編纂を志し実現していくのか。旅人・家持たちの心にも分け入っていく。私たちを古代史と古代文字の深層へといざなってくれる。 (鈴木比佐雄 解説文より)
四六判/224頁/並製本 ISBN978-4-86435-640-4 C0095 |
定価:1,870円(税込) |
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発売:2025年2月3日
目次
はじめに
第一章 『万葉集』編集の真の意図
第二章 『万葉集』から見える日本古代の姿
第三章 万葉仮名とは何か
第四章 漢字の伝来と『万葉集』
第五章 日本原住民の持っていた古代文字
第六章 『天皇記』『国記』と日本固有の文字「ホツマツタヱ」
第七章 『万葉集』を編集した大伴旅人と家持の真意
第八章 『万葉集』編集に尽くした人々
第九章 高橋虫麻呂の詠んだ史実
第十章 山上憶良の詠んだ庶民の暮らし
第十一章 柿本人麻呂の詠んだ史実
第十二章 『万葉集』の最古の歌と書名
第十三章 防人の歌
第十四章 伝統文化を守った柿本人麻呂
第十五章 防人の歌の示す古代人の教養と文字
第十六章 奈良の大仏に塗った黄金
第十七章 『万葉集』唯一の長歌
解説 鈴木比佐雄