書籍一覧 新刊
岩上和道
『銀鼠髪のオデュッセウス』
最終連は丸も点もない一切息つぎのできない「意識の流れ」、「内的独白」で終わるのだった。この最後の場面からまた新たな物語が読者の中に生まれる予感を残して筆がおかれた。ホメロス、ジョイス、そして岩上氏に新たに構想された「オデュッセウス」(ユリシーズ)はきっと誰かによって書き継がれていく永遠の物語なのだろう。(鈴木比佐雄「解説」より)
四六判/288頁/上製本 ISBN978-4-86435-630-5 C0093 |
定価:2,200円(税込) |
発売:2024年10月3日
目次
スカボローで、パセリ、セージ、ローズマリーとタイム
銀鼠髪のオデュッセウス
1 ニア・ザ・ビギニング
2 野原一馬の序文
3 一馬、ブルームにならって豚の腎臓を味わう ~幽霊の馬たち
4 一馬、サッカーを語る
5 一馬、ハデスを語る
6 ロックンロールにゃ年だけど、死んじまうにはまだ若すぎる……
7 夜行き 拷問は終わらない、とうちゃんは止まらない
8 アンド・ザ・ゴッド・メイド・ラヴ
9 恋は何色? ~ダンシングガール
10 流線形二〇二三 埠頭を渡る風
解説 鈴木比佐雄