書籍一覧 新刊
酒井力詩集
『黒曜の瞳』
酒井力氏の「小さな村」は、実は酒井氏だけのものではなく、多くの他者の中にもある「未来につなぐ/かすかな希望」であるだろう。その「今は何もない山里の/小さな村」に宿している本来的な時空間の在りかを、「黒曜の瞳」を手掛かりに多くの人びとと共有したいがために、酒井氏はこの詩集をまとめたのだろう。(鈴木比佐雄:帯文より)
解説:鈴木比佐雄 |
A5判/208頁/上製本 ISBN978-4-86435-617-6 C0092 |
定価:2,200円(税込) |
発売:2024年6月10日
目次
Ⅰ章 黒曜の瞳
小さな村
黒曜の瞳
タイムスリップ
みずいろの宙
花
岩
積乱雲(一)
積乱雲(二)
八月の空
群影
何かがあって、いま
何もなかったように
Ⅱ章 遠くの空―縄文神社
遠くの空―縄文神社
歴史
道 ―「伊那には井月がいる」(詩人中原忍冬の言葉)―
祈り
忘却の譜
熊二の墓
熊二の墓再訪
犬吠埼 ―平穏な世界への祈り―
霧の彼方に
海原からの声 ―敗戦後七十年を迎えて
Ⅲ章 白い花
白い花
いちじくの夢
いちじく共和国 ―我が家の伝承〈日本無花果〉の絵から
土との対話
炎の記憶
冬のうぐいす
街路樹の影に
ユーカリの憂愁
ユーカリプタス
ヒト・ウィルス
Ⅳ章 希望の光
希望の光
大竹港にて
白い記憶
家族の履歴
光と水と緑のなかに
入道雲
明滅する光の彼方に
あおい光
お正月
解説 鈴木比佐雄
あとがき
略歴