コールサックシリーズ

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水谷嘉弘
『板倉鼎をご存じですか—エコール・ド・パリの日本人画家たち』
板倉鼎は1920 年代にパリに赴き、骨太なモダニズムのスタイルを開花させた天才的な画家だった。僅か28歳で客死した板倉の初々しい作品群を、水谷嘉弘氏は愛情深く語る。
(東京都美術館館長:高橋明也・帯文より)

四六判/416頁/上製本 ISBN978-4-86435-611-4 C0070
定価:2,200円(税込)

水谷嘉弘『板倉鼎をご存じですか—エコール・ド・パリの日本人画家たち』

発売:2024年4月1日



目次

はじめに

第1章 芸術と金融、私の二刀流
ビジネス発・アート着
『NHKラジオ深夜便・明日へのことば:「ビジネス発・アート着」の道を歩んで』こぼれ話

第2章 板倉鼎をご存じですか
エコール・ド・パリの画家 板倉鼎 パリでの精進
日本美術家連盟主催の「板倉鼎」座談会に出席して
佐分真・板倉鼎 パリの交流
藤田嗣治 離日前、最後の同窓会
清水多嘉示 渡仏前後の生写真と中村彜
清水多嘉示 滞欧人物画、モデルはソニア!?
二瓶徳松(等)の作品「(仮題)教会」をめぐって

第3章 パリに渡った「黄金世代」の洋画家たち
伊原宇三郎 作品を個別に追いかける ―近代日本洋画家論考(1)
「洋画界を疾走した伝説の画家」 佐分真 ―近代日本洋画家論考(2)
崇高を描いた孤高の画家 小堀四郎 ―近代日本洋画家論考(3)
中野和高・田口省吾・鱸利彦 黄金世代〜俊秀年次と狭間の年次
里見勝蔵をめぐる三人の画家
里見勝蔵と荒井龍男 展覧会のキャプション

第4章 「国際派」と「アカデミスト」渡欧の成果とその後
painter & traveler 川島理一郎の画業を回顧する ―近代日本洋画家論考(4)
清水登之 美術館所蔵品とかすっていた
北島浅一・御厨純一 同郷、同じ歳、東京美術学校同級、没年も一緒の二人の画家
田辺至・北島浅一・宮本恒平 一九二二、三年頃のイタリア風景
青山熊治・田辺至・大久保作次郎・鈴木千久馬 昭和初期の本邦婦人像
小寺健吉 一九二〇年代、二度の渡欧 「巴里郊外」二点

第5章 近代日本洋画趣味譚
島村洋二郎 一枚の絵葉書
田辺至 名刺と挿画原画
小出楢重 素描―習作―完成作
岸田劉生 劉生戯画「京の夢 大酒の夢」
川島理一郎・小出楢重・佐分真 挿絵三枚
安井曾太郎 作者は誰だ?

附録
板倉鼎と須美子のもうひとつのエコール・ド・パリ
座談会 美術の価値を分かち合う仲間

跋 入江観

美術史略年譜
美術家・美術評論家生年表
人名索引


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