書籍一覧 新刊
藤田博
『藤田博著作集 第一巻 全詩集Ⅰ』
藤田博氏の命に関する鋭敏な感受性は、例えば宮沢賢治や村上昭夫などの詩人たちの命ある存在を慈しむ魂とかなり近いと私には考えられる。宮沢賢治の『春と修羅』と村上昭夫の『動物哀歌』の深層の精神性は、第一詩集『並木 クララの幻影』や第二詩集『冬の動物園』のタイトルの命名からも類推できるだろう。(鈴木比佐雄・解説より)
ダウンロード不要の電子ブックが開きます。
解説:鈴木比佐雄 |
A5判/400頁/上製本 ISBN978-4-86435-549-490 C0392 |
定価:3,300円(税込) |
発売:2023年12月26日
目次
第一詩集 並木 クララの幻影 (一九八〇年)
蝶ヘの懺悔
橋
隕石に寄せて
春に向かって
並木 クララの幻影
不滅の大気に
あとがき
第二詩集 冬の動物園 (一九八四年)
冬の動物園 Ⅰ ’70・12・28 遊亀公園動物園にて
入園
赤毛猿
アシカ
鵞鳥とアヒル
烏
きつね
鹿
縞馬
白熊
駱駝
遺伝と反逆 ’71・4・9~’71・10・23 栗林公園動物園にて
犬―愛犬ピーに
虎
駱駝のらこぶ
河馬の太助
囲われし形骸―あらゆる動物達の為に
遺伝―父に
白熊
麒麟
カナダ狼
蛇食鷲
縞馬
海蛇―南紀の海岸で
冬の動物園 Ⅱ
’71・12・23~’72・8・8 遊亀公園動物園 京都市立動物園にて
アシカ
冬のライオン
孔雀
眠るゴリラ
チンパンジー
猿園
冬の動物園 Ⅲ
’73・11・26~’75・1・27 遊亀公園動物園 京都市立動物園にて
入園
麒麟
ビーバー
羆
アシカ
縞馬
山椒魚
インドジャッカル
豹
フラミンゴ
形象詩篇 ’74・8・20~’75・5・21
泥濘
貯水塔―夕暮れに
狒狒の尻―栗林公園動物園にて
カーマハーテビースト―多摩動物園にて
再生―瓶に眠る猿の胎児に寄せて
四肢に寄せて
胴に寄せて
駱駝に寄せて
蝙蝠―車窓にて
凝視るということ―あとがきにかえて
第三詩集 アンリ ルソーよ (二〇〇六年)
アンリ ルソーよ
アンリ ルソーよ
オワーズ川の岸辺に寄せて
サン・ニコラ河岸から見たサン=ルイ島の眺め
水車
カーテン
アンリ四世河岸から見たサン=ルイ島の眺め
城壁の眺め
ピンクのろうそく
追憶
リュクサンブール公園のショパンの彫像
雪景
セレニテ
輪郭
戦争
戦争
ジュニエ爺さんの二輪馬車
嵐の中の船
アルフォールヴィルの椅子工場
婚礼
オペラグラス
人形を持つ子供
目
接岸
記憶
郊外
イヴリ河岸
公園を散歩する人々
構図
大空
トレース
一本の樹木
佇つ
蛇使いの女
蛇使いの女
蛇使いの女
アイ
非番へ
佇立
パリ近郊の眺め
ピエーヴル谷の春
パリ近郊の製材所
砲兵隊
マラコフの眺め
サン・クルー公園の並木道
蛇使いの女
フットボールをする人々
入市税関
フラミンゴ
椅子製造工場
マルヌ河沿い
夢
夢
ライオンの食事
夢
熱帯風景、オレンジの森の猿たち
氷河
あとがき
解説 鈴木比佐雄
略歴