書籍一覧 新刊
岡田美幸歌集
『グロリオサの祈り』
〈蜩がかななななと鳴いている夏の終わりのタイマーとして〉〈たましいの焦げる音だと思いつつ遠くの蟬の鳴き声を聞く〉鮮烈な提示である。蜩を「夏の終わりのタイマー」だと即座に判定する、或いは蟬の鳴き声を「たましいの焦げる音」と瞬く間に断定して留める創作反応の速さが際立つ。(依田仁美・解説文より)
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解説:依田仁美/鈴木比佐雄 |
四六判/192頁/並製本 ISBN978-4-86435-584-1 C0092 |
定価:1,760円(税込) |
発売:2023年10月12日
目次
Ⅰ 妖精の子
アルマジロの電話
妖精の子
芽
寝台列車で行こう
Ⅱ たやすい仕事
柏餅製造班
紙ラジオ
銀翼
アマゾネスっぽく
人生多発地帯
たやすい仕事
Ⅲ 輝石
振り子時計
神様の気持ち
鬼灯のふり
輝石
二歩戻る
母の梅干し
笑顔欲しくて
Ⅳ 心の海賊版
ドーナツの穴
お痒い心
心の海賊版
びばほおむ
わたしの正解
ピエロの吐息
密造首
踊れ魂
Ⅴ グロリオサの祈り
屋上エデン
心の鰓
ぶらんこのゆめ
初恋の人
また明日
眠る化石
プラスチックパラダイス
グロリオサの祈り
解説 依田仁美
解説 鈴木比佐雄
あとがき