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趙南哲詩集と散文
『生きる死の果てに』
趙氏は、帝国主義的な意志を持った大国ロシアが、固有の歴史と文化と豊かな国土を持つウクライナをこの地上から失くして併合しようとする戦争に対して、決して許してはならないと立ち上がるウクライナの人びとの、一年半近くの壮絶な戦いを担った精神の在りかを、この二四篇で辿り書き残した。(鈴木比佐雄・解説文より)

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解説:鈴木比佐雄
四六判/256頁/上製本 ISBN978-4-86435-580-3 C00952
定価:2,200円(税込)

趙南哲詩集と散文『生きる死の果てに』

発売:2023年8月7日



目次

詩Ⅰ ウクライナ侵略戦争を生きる

ヒト
ウソつき
命令
なぜ
殺す
歌声
刺青
パンドゥーラ
大きな国
狙撃手
善と悪
人さらい
怒る
暗闇
戦う牧師
雑草
野火
見える
ゆりかご
浮かぶ地雷
塹壕

詩Ⅱ 在日を生きる

眠るまえに
ゴメンネ
血と地
タバコ
霊魂
ヘビ
落葉
盆栽
室内犬
白髪
道程
アリラン

散文 (エッセイ・詩評・書評・論文)

論文 在日朝鮮人文学の始動―金達寿と許南麒を中心に
エッセイ 民族性を培った空間
エッセイ 朝鮮語がウリマルになる時
追悼文 恩師・山碕雄一先生を偲ぶ 「くつがえされた宝石」のような人生
エッセイ メタファーとメッセージの両立
エッセイ 詩画集『グッバイアメリカ』を上梓して 罪悪感のような想像力
エッセイ 異質で独特な在日の詩的世界
詩評 崔龍源詩集『鳥はうたった』 己の弱さに立ち向かう強さ
詩評を兼ねた私的書簡 崔龍源詩集『遠い日の夢のかたちは』
   自己解放が新たな詩世界の地平を生む
書評 森田進・佐川亜紀編『在日コリアン詩選集1916~2004年』
   在日詩人を通史的に評価した初の試み
エッセイ 石畑にのびる根 咲く花の詩人たち
エッセイ 統一世代の新しい「宴」の始まり
書評 辺見庸・坂本龍一著 文庫版『反定義 新たな想像力へ』
   憤怒と恥辱による想像力が生むオルタナティブ
書評 帚木蓬生著『三たびの海峡』 在日を描いたサスペンス小説の傑作
書評 甲斐完治著『アメージング・グレースが聴こえる』
   「生きる」と「生かされる」の意味と意義
エッセイ 本質的な「癒し」とは自己と現実の変革にある


解説 鈴木比佐雄
あとがき

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