書籍一覧 新刊
高畠まり子詩集・エッセイ集
『小姑気質』
当時の男性中心の社会や家族関係の中で生きていた人々は、まり子さんの「ムコいびりのうた」などのような風刺詩に対して、想像を超えた人間の本来的な観点からの指摘であり、的を射ていることもあり、眉をひそめてそっと詩集を閉じてしまったかも知れない。まり子さんの試みは、ジェンダーフリーの観点からは画期的な詩集であったと言えるだろう。
(鈴木比佐雄・解説文より)
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解説:鈴木比佐雄 |
四六判/304頁/上製本 ISBN978-4-86435-562-9 C0092 |
定価:2,200円(税込) |
発売:2023年5月10日
目次
序詩 春眠暁を覚えず
第Ⅰ部 詩集
一章 夕暮れの散歩 ―古いノートから
夏の午後
夕暮れの散歩
飛行機?
砂
クリスマス
蟻
肉
夕立のあと
後悔
校庭で
学校の帰り道
冬
夕日
ゆり
二章 小姑気質
序文〈弱い者イジメから強い者イジメへ!〉
十年表彰とはこれいかに
管理職をおりなさいよ
親睦会をおやめなさいよ
お茶をいれるのは誰?
残業はおやめなさい
肩書き
O氏よ
男の性のカクメエ
ムコいびりのうた
ふたつの闇のうた
ハリウッド
表札
今日の組合
明日の組合
処世術
治療時間
小姑バッチャンから桃太郎への一騎打ち申し入れ状
小姑バッチャンの夢
しめくくり
追記
三章 反・万世一系
直言―序文に代えて― 吉田正人
国民の象徴
殺し
再び、殺し
卑しい生
初夏
語彙
死の真実
厄除け
シアワセ?それともフシアワセ?
とまどいの彼方に
結婚は聖職か、はたまたrecreationか
父親の育児権
あとがき
第Ⅱ部 エッセイ・作品集
一章 エッセイ
一九七四年十一月二十八日(木)
子供の頃
テスト人間、そして無生活
二年生になって考えたこと
チョコレートパフェ
永田絃次郎の歌
理由なき反抗
職歴
二章
或る夏の日
間奏曲
安堵の気持ちに包まれて
解説 鈴木比佐雄
あとがき