書籍一覧 新刊
玉城洋子歌集
『櫛笥―母―』
玉城洋子氏の短歌の特徴は、家族詠が戦争詠になり社会詠になり、また民俗学的な神話詠にもなりうる異なる領域が、いつの間にか根底ではつながっていることだ。それらの縦横無碍に多次元構造を行き来する沖縄の精神世界が島言葉の音韻を入れながら表現されている。
(鈴木比佐雄・解説文より)
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鈴木比佐雄 |
四六判/192頁/上製本 ISBN978-4-86435-568-1 C0092 |
定価:2,200円(税込) |
発売:2023年5月10日
目次
Ⅰ 櫛笥
櫛笥
母の骨
伊集の花
ギーザバンタ
組踊り
百合よ咲け
上弦の月
教師の夢
鎮魂の雨
父へ
母星
Ⅱ 仲良し地蔵
平和呼ぶ香
「責任世代」
忘れないために
弾痕の穴
〇歳だった
コザ暴動
仲良し地蔵
クサトベラ
Ⅲ 戦争の骨
土砂投入
魂魄の塔
ジュゴン死す
連凧
戦争の骨
辺野古ティダ
捨てられし島
Ⅳ 辺野古継ぐ雨
シマの末裔
辺野古継ぐ雨
魂の声
沖縄の肝心
Ⅴ 摩文仁野の道
をなり
ユンボ
歌海
御迎へ雑炊
首里城炎
きだはし
摩文仁野の道
水の子
チョウセンアサガオ
人無き路地
コロナ禍の旧盆
太陽雨
Ⅵ ティンガーラ
新北風の吹く
戻り寒さ
ティンガーラ
解説 鈴木比佐雄
あとがき
著者略歴