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神谷毅詩集
『焰の大地』
神谷毅氏は青空を讃美し、沖縄の美しい海に潜り「魚と戯れる」のだ。つまり自然の恵みの野菜を育てて残波岬下で魚を釣り、それらを調理してお弁当を辺野古に坐り込む人びとに届けるのだ。そして坐り込む人びとの「巨大な暗雲に挑み焰となり大地を抱く/人間の尊厳と誇りの為に焰となり」うるエネルギーを補給しようと、神谷氏は実践し、沖縄の人びとの自然観の宿る「風根(かじぬにー)」に立ち還り、その魂に耳を澄まして詩作を続けるのだろう。(鈴木比佐雄・解説文より)

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解説:鈴木比佐雄
A5判/160頁/並製本 ISBN978-4-86435-545-2 C0092
定価:1,650円(税込)

神谷毅詩集 焰の大地

発売:2022年12月12日



目次


鐘を撞く
島襲い便り
幻影の棲む村
根花の息吹
辺野古への襲来
恨み節
迷雲
百万人の哄笑
久遠へ
饗宴の花弁
地底からの鬼哭
笑劇の遊び
欺瞞と哄笑
高江の哀しみ
高江の恩讐
荊冠の行方
山原の幻影
沖縄の風
コバテイシの木の下で
或る老人の歌
明日に遺せるもの
阿賀川の旅愁
半畳の憂鬱
沖縄の苦悶
祖国復帰
石の声
今日も一本の陰におびえる
夢の飛行
自由なる都会人
アダンの陰で
西陵峡の薄明
夢枕六十年
生きてたたかう意味
落葉の幻想
兵士の眼
一個のブロックの陰で
土の哭く声 或る陶工の息吹
不羈への道
土の音
木枕
寂滅の時の中に
怨嗟節
流星の光の如く
家苞
踊いクワディサー
亜熱帯より
祭りの前に
病の接点
心への帰港
戦跡の雫
盆踊りの片隅で
入日に続く
祭りの連想
闇を逝く人々
濁流天を映す長江
田村高広・心伝
田村高広・心伝 Ⅱ
沈黙と涙と祈り
パナイ島ロハスの印象 
紫の影
安保の丘で
坂の幻想
幻の幽音
千里への夢
幻影の点描
涙は雫となり
浮雲
片陰の夕陽
妄語の雨
無の支配
虚壁の陰に
遠い記憶
心と光の饗宴
快楽の賭け
荒磯の憂愁
泥船の決意
雨の記憶
風の記憶
永い夜
東雲に向かって
悪魔は魅力的な顔をしている
風と浪と光の愁い
陶淵明の墓参り
破壊の序曲
泥の衣
青春への佇まい
残波岬より大陸を思う
夢枕
夕日の中で
会者定離
忘却の歌
埃のように軽く
オスプレイ悪夢
パナリ幻想
おもろそうし・トライアスロン
砂浜
テンニンカ
虚しい歌声
焰の大地


 解説 鈴木比佐雄
 あとがき

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