3.11関連書籍
鈴木比佐雄 詩集
『千年後のあなたへ ―福島・広島・長崎・沖縄・アジアの水辺から』
この詩集の中で最も古いものは一九九五年の詩「桃源郷と核兵器」だが、南太平洋でフランスが核実験したことに対して感じたことが記されている。そのあたりから私は原爆と原発について自らの最も重要なテーマとして考え始めた。その二十五年の歩みがこの詩集で一つの形になったようにも感じている。ただⅣ章には海を通して東北やアジアとの水辺のつながりを感じたこともあり、七篇ほど沖縄本島・石垣島に関する詩を収録した。(あとがきより)
ダウンロード不要の電子ブックが開きます。
その他にも立ち読み可能な書籍がございます
【コールサック社電子ブック立ち読みサイトはこちら】
A5判/176頁/並製本 ISBN978-4-86435-477-6 C1092 |
定価:1,650円(税込) |
発売:2021年2月26日
目次
序詩
「ほんとの空」へ
Ⅰ
海を流れる灯籠
桃源郷と核兵器
相生橋にもたれて
被爆手水鉢の面影
広島・鶴見橋のしだれ柳
少年は今日も焼き場に立ち続けている
Ⅱ
東海村の悲劇
一九九九年九月三十日午前十時三十五分
二十世紀のみどりご
一九九九年十二月二十一日未明 大内久さん被曝死
カクノシリヌグイ
シュラウドからの手紙
日のゆらぎ
牡丹雪と「青い光」 兼六園にて
Ⅲ
薄磯の木片 ―3・11小さな港町の記憶
塩屋埼灯台の下で ―二〇一二年三月十六日 薄磯海岸にて
〈本当は大人たちは予想がついていたんじゃない〉
朝露のエネルギー ―北柏ふるさと公園にて
請戸小学校の白藤
福島の祈り ―原発再稼働の近未来
薄磯の疼きとドングリ林
Ⅳ
生きているアマミキヨ
残波岬のハマゴウ
読谷村からの手弁当
辺野古を引き裂くもの
サバニと月桃
福木とサンゴの石垣
生物多様性の亀と詩人
Ⅴ
タイアン村の海亀
己を知っている国、己を知らない国
月城
モンスーンの霊水
元総理と現総理を鞭打ちたくなった
千年後のあなたへ
初出一覧
あとがきに代えて
―福島・広島・長崎・沖縄の経験からなぜ学ばないのか
略歴