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斉藤六郎 詩集
『母なる故郷 双葉 ―震災から10年の伝言』
本詩集は孫のことみちゃんに語り掛けるように綴られており、故郷・双葉町で経験した大災害の真実を伝えている類例のない叙事詩集だ。けれどもその詩的精神は双葉町にあった東京電力福島第一原子力発電所の「安全神話」を疑うことなく、自然災害や原発事故を想定していなかった自分自身に対して、自己を断罪する内省と故郷を喪失した深い悲しみの思いが貫かれていて、豊かな抒情性も併せ持っている。(鈴木比佐雄 解説文より)

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解説:鈴木比佐雄
A5判/152頁/並製本 ISBN978-4-86435-474-5 C1092
定価:1,650円(税込)

斉藤六郎詩集『母なる故郷 双葉 ―震災から10年の伝言』

発売:2021年2月24日



目次

 ことみちゃんへ  


大地震  
大津波 ―両竹・前田川樋場橋付近にて 
大津波との遭遇  
道路を家が走る ―氏神様の高台から 
家がない ―津波のあと 
全町避難指示 ―3・12早朝
避難行列  
避難所 
原子力発電所の爆発 
放射能 


借り上げ住宅での思い ―福島市渡利の借り上げ住宅で 
望郷の念 ―つくば市の避難先で 
憤怒の念 ―つくば市の避難先で 
原発の事故さえなかったら…… ―つくば市の避難先で
今朝もまた ―つくば市の避難先で 
無力 ―つくば市の避難先で  
懐かしい故郷 ―つくば市の避難先で 
つくばの風 
教え子の夢 ―つくば市の避難先で 
つくば市の思い出 
小さな命 ―千葉の小四 栗原心愛さんの死の報道を見て 


カナダへ ―孫の誕生 
ナイヤガラ 
ゲストハウス 
マンションでの出来事 
地下鉄の車中で 


いわき市 錦町 
安住の地 ―「やました福寿苑 錦」
誇りと責任 ―「やました福寿苑 錦」 
終の住み家  
変わりゆく故郷 
十三夜 

 あとがきに代えて 斉藤 六郎 
 跋文 おじいさんの伝言 二階堂 晃子 
 解説文 歴史の真実を孫娘に切々と語り掛ける人 
   『母なる故郷 双葉 ―震災から10年の伝言』に寄せて 鈴木 比佐雄 

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