書籍一覧 新刊
髙橋宗司詩集
『大伴家持へのレクイエム』
髙橋氏の詩の特徴は、言葉とは何かという問いを絶えず発しながら、亡くなった他者の言葉、様々な仕草、残された事物、その時の情況などを通してその意味を深く反復し続けていることだ。つまり他者の言葉や言葉と感じられる多様な事柄を問い返すことで、他者の存在を偲び自らの血肉になった感謝の思いを詩に刻もうと試みている。その意味で髙橋氏は他者との関係性の中で成立する鎮魂詩の領域を豊かにしようと試みているのだろう。(鈴木比佐雄・解説より)
ダウンロード不要の電子ブックが開きます。
その他にも立ち読み可能な書籍がございます
【コールサック社電子ブック立ち読みサイトはこちら】
解説:鈴木比佐雄 |
A5判/136頁/上製本 ISBN978-4-86435-486-8 C0092 |
定価:1,760円(税込) |
発売:2021年5月25日
目次
Ⅰ 母の言葉
石器包丁
さびしい口
母のことば
父のことば
最期に
帰らないものへ
大事なもの
東川
愛しい山河
故郷の六月
綴り方教室で
昭和平成三代
Ⅱ 大伴家持へのレクイエム
花々の中で
大伴家持へのレクイエム
イエロー
春はあけぼの ―草の眠り―
桜
小さな花 ―ヒメオウギ
カンナ
水鶏の恋
冬瓜
山茶花
とわの雪の末に
Ⅲ うすみどりの壺
うすみどりの壺
影
手
顔
飛来
令和
八月
或る鴉
悲しい鬼
さみだれの夜の指
解説 鈴木比佐雄
あとがき