「コールサック」(石炭袋)105号 2021年3月1日
定価:1,320円(送料込)
コールサック(石炭袋)105号 目次
詩歌の窓 照井翠/高橋公子
扉詩 坂本梧朗 委ねる
特集 3・11から10年 震災・原発文学の詩、短歌、俳句
序文 鈴木比佐雄 「震災・原発文学の詩、短歌、俳句」
は何を語り継ぐか
詩 若松丈太郎 連詩 かなしみの土地 6 神隠しされ
た街/見える災厄 見えない災厄/
三千年未来へのメッセージ
鈴木比佐雄 二十世紀のみどりご/シュラウドから
の手紙/薄磯の木片 ―3・11小さな
港町の記憶/千年後のあなたへ
齋藤貢 南相馬市、小高の地にて/この日、小高
で/汝は、塵なれば/夕焼け売り
根本昌幸 わが浪江町/帰還断念/柱を食う/
牛/遠いどこかの国で
みうらひろこ ふらここの涙/〝までい〟な村から/
三月の伝言板/デブリのことなど
二階堂晃子 生きている声/希望牧場の牛/復興の
いしじ
高橋静恵 梅の切り株/土の歯ぎしり/泣く女/
季節の内側で
短歌 本田一弘 土をとぶらふ
遠藤たか子 行き場なき避難者
服部えい子 色なく香なく
俳句 永瀬十悟 ふくしま
エッセイ 渡辺誠一郎 『俳句旅枕 みちの奥へ』抄
評論 武良竜彦 慟哭から祈りの深部へ―照井翠句集
『泥天使』をめぐって
詩Ⅰ
詩 東梅洋子 うねり/自由を求める美しき異国の戦
士へ
みうらひろこ ある新生活様式
懸田冬陽 絵画
鈴木正一 「三・一一フクシマ」から一〇年
山﨑夏代 海に向かって。
淺山泰美 海星
根本昌幸 虫は虫から虫に人は人から人に
原詩夏至 冬眠
小山修一 春眠 其のⅡ/春眠 其のⅢ
貝塚津音魚 コロナの次は鳥インフルエンザ
秋野かよ子 菜花欠き/花の模様/環境が良いとい
うが おげんきですか?
佐々木淑子 君在りてこそ
柏木咲哉 春と骸骨/碧あおい林檎の夢/風が燃えて
いる/春待ち川/星屑のバッタ
久嶋信子 母の遺品
詩Ⅱ
甘里君香 からだの名前/キンチョール撒こう/
蔑んでいいですよ
日野笙子 閉じた子ども食堂
古城いつも ベネチアマスク/いくさがみ/貧乏の
手法
坂本麦彦 夜更けの生きもの
石川樹林 見えない顔の「罪と罰」
青柳晶子 窓
志甫正夫 朝
植松晃一 溶ける世界/跳ねるひと/小品
杉本知政 まさぐる手
風守 コトバ/時の割れ目
山口修 記憶 ─二─/探しもの
狭間孝 「はじめに」の語源/タクトを振るように
座馬寛彦 瘤
坂井一則 浜辺で
詩Ⅲ
熊谷直樹 妖怪図鑑「妖猫」
高柴三聞 しかまち、かんぱち…
高田一葉 コスモス畑で/ふ/放つ
石川啓 狼のジョン/古平町の狼/マースへ
植木信子 枯れ葉が流れる 117
宮川達二 光明 ―如にょ意い輪りん観かん音のん―
榊原敬子 こぶしの花は咲いたけれど
外村文象 マイクを置いて/打ち上げ花火/
仲秋の名月
志田昌教 西果ての島に/夏のためらい/ママヘ
のレクイエム
酒井力 岩/(N)MRI(核磁気共鳴映像法)
大城静子 思いの糸 126
福山重博 無題の腸詰5(六篇)
水崎野里子 橋を渡る
俳句・短歌
俳句時評 鈴木光影 俳句や詩歌にとって持続可能性とは
―『地球の生物多様性詩歌集』公募に寄せて
俳句 中原かな 檸檬
原詩夏至 星辰
松本高直 秋の物語
岡田美幸 思い出保存棚
水崎野里子 冬俳句2020年/川柳丑・二〇二一
年干支を祝ひて
福山重博 不発弾
鈴木光影 霜夜行
デイヴィッド・クリーガー(水崎野里子 日本語訳)
夏から秋へ
評論 木幡忠文 「コールサック104号」の俳句短歌
欄を読んで
短歌 原詩夏至 怒りの日
大城静子 老人日記(一)(二)/
憂き世の声(一)(二)
水崎野里子 すゑの松山
福山重博 歳月
座馬寛彦 空の割合
狂歌 高柴三聞 狂歌(令和2年11月頃から12月末頃まで8首)
エッセイ 岡田美幸 飽かず哀し―『小説伊勢物語業平』を
読む―
短歌時評 座馬寛彦 コロナ禍にいかに詠い続けるか
詩Ⅳ
現代詩時評 原詩夏至 「豚」と「銀河鉄道」 ―村上昭夫の初
期の詩をめぐって―
詩誌評 植松晃一 全身全霊で存在する「人」への目線
詩集評 岡本勝人 連載 迷宮としての詩集(三)対比は可視
を造形する―模索する現代詩の迷宮(2)
小詩集 高橋郁男 『風信』二十一
井上摩耶 『瞑想 迷走 また瞑想』四篇
永山絹枝 『フランスの明暗』
藤谷恵一郎 『風の船』抄(一)五篇
柏原充侍 『カミナリ』九篇
小説
小説時評 宮川達二 連載 第十三回 予感の悲哀―小泉八
雲私論―
小説 前田新 草莽伝 青年期 5
葉山美玖 にがくてあまい午後(三)
古城いつも 夜空のトランペット
評論・エッセイ
評論 永山絹枝 『近藤益雄を取り巻く詩人たち(一)』
江口季好(その4)―児童詩 この良き
もの 詩教育に命をかけた人―
星清彦 夭折した山形の女流詩人 その一 四季派
の影響を受けた「日塔貞子」について
黄輝光一 ストップ・ザ・文明
エッセイ 淺山泰美 蕪蒸むしの味/響き館の午後/
三浦春馬の死
原詩夏至 「土」と「つまらぬもの」、そして/ま
たは「文学のふるさと」
宮川達二 ノースランドカフェの片隅で―文学&
紀行エッセイ 第二十七回 小津安二
郎の鎌倉
小島まち子 アメリカ東海岸に暮らす(6)
日米の懸け橋になったエリザ・シドモ
ア女史と桜
篠崎フクシ 永遠性の由来 276
水崎野里子 私のインド紀行(3)―「座る」と
「裸足」
中津攸子 万葉集を楽しむ(八)
高橋虫麻呂の真意
書評
『村上昭夫著作集下』
小笠原眞 慈愛の詩人 村上昭夫
坂本麦彦詩集『漏れどき』
高橋英司 現世と常世のあわいに立つ
池下和彦 『漏れどき』のトリセツ
村上政彦小説『台湾聖母』
岡田美幸 『台湾聖母』を読む
古城いつも歌集『クライムステアズフォーグッドダー』
原詩夏至 「階段」の先に待っているもの
松本高直 きざはしをめぐって
原詩夏至『鉄火場の批評―現代定型詩の創作現場から』
清水亞彦 繋ぐこと、そして読み抜くこと
水崎野里子 原詩夏至の句会活動と評論集『鉄火場
の批評』について
近藤八重子詩集『仁淀ブルーに生かされて』
速水晃 自然と共に生きる人の色彩
大倉元 心地よい風が通りすぎていく
小林功詩集『月山の風』
照井良平 『月山の風』を読んで
アンソロジー『地球の生物多様性詩歌集 ―生態系への
友愛を共有するために』公募趣意書
アンソロジー『日本の地名 百名詩集』公募趣意書
編集後記
鈴木比佐雄
鈴木光影
座馬寛彦
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