書籍一覧 新刊
みうらひろこ 詩集
『ふらここの涙―九年目のふくしま浜通り』
みうらひろこさんのご家族は、東日本大震災と核災とによって居住地を奪われ、避難生活は終結の見とおしがない。Ⅰ章では、失ったものへの想いを語り、翡翠(かわせみ)が飛ぶ川がある町で生きようとする思いを抱く。Ⅱ章は、娘を亡くしての孫との三人暮らしを中心に語る。そしてⅢ章では、九年目の視点から核災の現況を「高濃度のそいつ(デブリ)を/取り出した後、どこに置くのか」と訴えている。(南相馬市の詩人 若松丈太郎)
ダウンロード不要の電子ブックが開きます。
その他にも立ち読み可能な書籍がございます
【コールサック社電子ブック立ち読みサイトはこちら】
解説:鈴木比佐雄 |
A5判/152頁/並製本 ISBN978-4-86435-429-5 C1092 |
定価:1,650円(税込) |
発売:2020年2月27日
目 次
Ⅰ ふらここの涙
ふらここの涙
牛の哀しみ ─偲ぶもの─
忠犬たち
桜町
三月の伝言板
千年桜
桜の季節
お裾分け
翡翠
Ⅱ 潮騒がきこえる
金魚鉢
記念樹
ストライク
潮騒がきこえる
少年は荒野へ
料理教室
(Ⅰ)厚焼き玉子
(Ⅱ)お蕎麦の茹で加減
手紙
たそがれ風景
忍び風
女の道
Ⅲ 大きな砂時計
大きな砂時計
〝までい〟な村から
避難解除
七年目の雨
デブリのことなど
こっちに来ないか
信号待ち
酷暑・猛暑・豪雨
まさか
ペットボトルの上手な捨て方
Ⅳ 陸奥の未知
O先生のこと
夜のアトリエ
歴史をつないで ―武士の夏
揺らいでいる
陸奥の未知
解説 鈴木比佐雄
あとがき
略歴