大畑善昭 評論集
『俳句の轍』
僧侶である俳人・大畑善昭氏は、「聖と俗」「中央と地方」「伝統と新しさ」などの〝二重性〟を抱えつつ、それらの矛盾点に立ち向かう情熱、それらを包み込む温かさに溢れた方である。そしてまた、突き詰めた仏道修行による人生の苦悩の克服から生まれる「ほんとうの笑い」を知っている方だろう。(鈴木光影・解説文より)
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解説:鈴木光影 |
A5判/288頁/並製本 ISBN978-4-86435-373-1 C1095 |
定価:2,200円(税込) |
発売:2018年12月17日
目次
一章 「沖」に出会う 俳句の轍
1 上京直後
2 初めての吟行
3 野球試合のこと
4 雑誌発行の仕事
5 市川市芸術祭俳句大会のこと
6 抜かれない特選
7 射止めた特選
8 沖創刊を知って
9 沖会員としての出発
10 支部結成
11 支部通信句会
12 能村先生の魅力
二章 能村登四郎・能村研三俳句鑑賞
『民話』鑑賞
『幻山水』山の句鑑賞
『冬の音楽』無色の句鑑賞
『天上華』ただいま少し自受法楽
―能村登四郎の世界
『長嘯』考 ありあまる時間の中に
名句自在
能村研三句集『鷹の木』管見
能村研三句集『催花の雷』管見
三章 「沖」の俳人たち
福永耕二の人と作品
森山夕樹句集『しぐれ鹿』
潤沢な抒情世界
―今瀬剛一句集『対岸』管見
古稀充足 ―林翔略伝
鈴木鷹夫句集『渚通り』私論
ただいま人間興味中 ―中原道夫句集『蕩児』
ただいま正午の作家たち ―三十代同人特作競詠評
夢に日当る道つづく ―池田崇句集『雪の祀り』
川口仁志句集『北風景』寸描
海を見て山を見て
―岡野康孝句集『七尾の冬』
同人研修会の記
個の孤の道 ―沖風ということ
四章 評論・随筆・ほか
風土の中から ―地方俳人の立場
腹から摑む ―日常をいかに詠むか
自然はドラマ ―近所で自然を詠もう
自由がいい ―八戸市俳誌「たかんな」創刊号へ
西那須野深耕 ―太田土男句集『西那須野』
毒強き酒をくむ人 ―上田五千石句集『田園』
句碑の表情
岩手俳壇への提言 ―「転換期迎え協会結成を」
岩手県の県花・県木
宮慶一郎句集『青黍原』茫洋
宮さんの新境地
宮慶一郎氏をしのぶ
岩手に主宰句碑を
「沖」岩手支部の巻
若々しい飛翔力 ―吉田敏夫「空のなくなる」を読む
五章 「草笛」所収の評論・随筆・ほか
昆ふさ子句集『冬桜』評
―寒色から暖色へ
佐藤賢一句集『蘇民将来』管見
岡山不衣のこと
工藤令子句集『雪月夜』評 ―桜さくらや極楽寺
小菅白藤句集『鬼古里』鑑賞 ―自在への志向
『小林輝子集』寸評
「寒行」―季のエッセイ
美意識のスパーク ―鈴木きぬ絵句集『火の鳥』を読む
草笛集(互選)を解消し誌面の刷新を
『末座』管見 ―岩瀬張治夫句集を読む
六章 現代俳句論評
(一)「沖」現代俳句論評
「沖」昭和57年8月
「沖」昭和57年9月
「沖」昭和59年4月
「沖」昭和59年5月
「沖」昭和59年6月
「沖」昭和60年7月
「沖」昭和60年8月
「沖」昭和60年9月
「沖」昭和62年7月
「沖」昭和62年8月
「沖」昭和62年9月
「沖」平成7年7月
「沖」平成7年8月
「沖」平成7年9月
「沖」平成7年10月
(二)「草笛」現代俳句渉猟
「草笛」平成13年2月
「草笛」平成13年4月
「草笛」平成13年6月
「草笛」平成13年8月
「草笛」平成13年10月
「草笛」平成13年12月
解説 鈴木光影
あとがき 大畑善昭
略歴