新藤綾子 歌集
『葛布の襖』
夫と障子を張る仕事をしていて、何か絶妙のリズム感で職人のプロとしての仕事を競っていることが、音でイメージ化されてくる。そのような作業音が五七五七七のリズム感に転換されている短歌は、あまり類例のない職人的短歌と言えるだろう。(鈴木比佐雄 解説文より)
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46判/224頁/並製本 ISBN978-4-86435-341-0 C1092 |
定価:1,650円(税込) |
発売:2018年7月19日
目次
第一章 亡き姑
嫁ぐ悦子
朝子の留学
卒寿の姑
千羽鶴
有難とう
寒糊
姑の爪
姑枯れ逝く
せせらぎ
襖の紙
車椅子の母
喘ぎ音
磯夫画廊
寒あやめ
私家版『亡き姑』あとがき
第二章 コーランの聞こゆ
瓢 簞
舟頭さんの歌
バリ島
能装束
五三竹
幼の足音
人恋ひし
寒狹川
引越の子
スカンポの青
ユリの並木
コーラン聞こゆ
くさぎの花
チコ柿
チューリップの球根
姉逝きましぬ
身代り猿
世界タイル展
昨日のめじろ
トンガの南瓜
「綾」一文字
鶯の影
私家版『コーランの聞こゆ』あとがき
第三章 葛布の襖
羽衣老人ホーム
いかるがの里
再びのトルコ
浜名湖砂丘
ひよんの木
藤村の里
ねぎの匂ふ
柱時計
股関節症
プール
真白き富士
己に勝ちたき
葛布の襖
三度トルコに
私家版『葛布の襖』あとがき
第四章 優しさは強し
手 紙
松の林
半歳桜
白うさぎ
警鶴露
晋山式
プロローグの壺
安野美術館
スカンポ
世界絵本展
和 紙
小 半
元気ですね
「優しさは強し」
私家版『優しさは強し』あとがき
第五章 紅 葉
解説 鈴木比佐雄
あとがきに代えて 新藤悦子