佐相憲一 小説
『痛みの音階、癒しの色あい』
図書館、劇場、映画、野球場、学校、雑踏、神社、丘、海。さまざまな人生の断片が電波に乗ってつながる。物語と共に転調する心理学的人間模様。第一線で活躍中の現代詩人が放つ、かなしみといとおしみのうた。詩を書くこと33年、長年温め続けた心の新型小説。小説に詩が注入されて、オンエアされる軽快な対話のなかに痛みの音階が響く。生きる記憶はセピア色なんかじゃない―。話題の連作小説〈エフエムポエジー〉2篇を収録!
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文庫判/160頁/並製本 ISBN978-4-86435-348-9 C1092 |
定価:990円(税込) |
発売:2018年7月5日
主な登場人物
瑠璃子(瑠璃っちょ少女)……高校生・大学生、演劇から詩へ、カウンセラー志望、東京の新宿出身、京都で心理学を学ぶ
世界史教師、心理学教授……瑠璃子の担任、それぞれ東京の高校、京都の大学で教える
夢旗ひろし(秦ひろし)……四十代、会社員から非正規労働を経て俳優、ある地方出身、東京在住
雄一……五十代、放送関係勤務、妻を交通事故で亡くす、プロ野球パ・リーグのファン、川崎在住、東京に娘一家が暮らす
加奈(うしろ月夜)……二十代・三十代、劇団からフランス語学校事務員、横浜出身、大阪在住
豊…… 国際関係NPO職員から外国人相手の安宿運営、川崎出身、横浜在住
音楽図鑑……在日ミャンマー人、高田馬場在住
二十一世紀プログレってる……元出版編集者、鬱で静養、図書館勤務の妻と森近く在住
あかり(欧州夢語り)……中学生・高校生、ベルリン帰り、放送部所属、東京在住
浩司……あかりの父親、ドイツ文学者、ベルリン帰り、東京在住
ハンナ、ペーター、ハンス、エレーナ……あかりの友人一家、東西ドイツ出身、ベルリン在住
サルワタリサルオ……六十代、運送業退職者、草野球愛好
運送業ドライバー男性……三十代、妻子との関係でサルワタリサルオに相談
札幌桜雪まつり……二十代、事務仕事をしながら絵を学ぶ、北海道出身、東京在住
こりすちゃん……エフエム・ポエジーの妻、読書家、目の病気、東京の多摩在住
エフエム・ポエジー(にゃんぽん)……四十代、ラジオ・パーソナリティ、詩人、横浜出身、京都などを経て東京の多摩在住