書籍一覧 新刊
栗原澪子
『遠景』
栗原澪子氏は他者たちを発見する視点で物語る。老いもまた、多様性をそだて、批評性を蓄える。そんな豊かな可能性を「遠景」という精神の形として表現を試みる。「思い出、記憶というものは、決してひ弱なもの、無力なものではないのだ」(詩「もうすこしいいことを」)という詩的精神は、読者の深層の「遠景」の価値に気付かせてくれてエネルギーを与えるだろう。(帯文より)
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A5判/128頁/並製本 ISBN978-4-86435-406-6 C1092 |
定価:2,200円(税込) |
発売:2019年10月2日
目 次
Ⅰ
夏が来る ―三十年前の夏に歌える―
二人のSさん
詩人の質問
帽子
タイヘン
ニューヨークからの電話
もうすこしいいことを
Ⅱ
算式
土曜の午後四時
伝票の束の下に
歩行
むかしの話
アーケード
居間
白木蓮
春の遠景
主旨
彼岸の入りに
Ⅲ
通夜の話題
万世一系
前の前の席の
ザ デイ アフター
十月
容積
ティーフロア
劇薬
ごみ屋敷
中屋さん
花殻
ショック
シュッコロ
あとがき
著者略歴