書籍一覧 新刊
与那覇恵子評論集
『沖縄の怒り―政治的リテラシーを問う』
与那覇氏の論考の魅力は、なんといっても、論旨明快な論理展開と切れ味鋭い切り口にある。しっかりした現状把握とまっとうな歴史認識が氏の立ち位置を支えている。氏は物事へのあいまいな態度をとらない。自分の立場を臆せず明確に表明し、そこから批評の矢を放つ。（平敷武蕉 解説文より）
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| 解説：平敷武蕉 |
| 46判／160頁／並製本 ISBN978-4-86435-384-7 C1092 |
| 定価：1,650円（税込） |
発売：2019年3月29日
目 次
Ⅰ章 基地問題・辺野古・沖縄の尊厳回復
領土問題 沖縄また犠牲
基地では豊かにならぬ
誇りある反基地の姿勢
沖縄の尊厳 回復の闘い
辺野古反対へのデマに反論
妥当性を欠く２紙批判
「抑止力」の効果に疑問
新たな痛みを押し付けるな
弱者の主張 報道は当然
一刻も早く知事権限を
米基地 沖縄経済を脅かす
沖縄の２紙 県民の声代弁
生活を脅かす沖縄の基地
子どもを犠牲にしない
在沖米軍基地
変質する日本政府民意
反基地 県民の力もっと
政治家の資質疑われる
討議しない若者
Ⅱ章 政治的リテラシー・教育・カジノ問題
カジノより教育環境を
証明なきカジノ有効論
求められる英会話力
児童英語教育 曖昧な方針
カジノ導入 自立望めず
沖縄の諸問題浮き彫り
過去に学ぶ沖縄の悲しみ
戦争への嫌悪感 共有必要
政権の教育介入は危険
全面協力社会狙う政権
カジノと新基地
18歳に選挙権付与 疑問
平和教育の在り方
政権暴走 国民に主要因
知識層に広がる思考力低下
事なかれ主義、集団迎合か
基礎研究軽視のツケ大きい
国民の政治的リテラシー低下
体制に組する構造の怖さ
本質見極める知性と感性を
モラル、知性低下の要因
Ⅲ章 政治への「怒」・ＴＰＰ・憲法
裁判員制度の是非検証
本質と些末 混同に注意
沖縄が裁判を闘い続ける意味
ＴＰＰ 日本の将来左右
「悪法も法なり」と法の支配
内閣支持率に見る惰性
森友学園問題こそ重要
「押し付け」論は矛盾している
国民、官僚、メディアに責任
賛成する国民も対象に
安倍内閣は言行不一致
都合の悪さ隠す表層政治
反大国主義への覚醒
強者加担の弱者となるな
名護市長選挙と政治的劣化
森友・加計問題、許されたのか
オリバー・ストーン氏に学ぶ
Ⅳ章 新聞各紙への投稿・書評
ファシズムの台頭を恐れる
弱者切り捨て政治を改めよ
「思考停止」への疑問
憧れの憲法は今また遠のく
沖縄の品格と「国家の品格」
論理を替える政治家に怒り
世論の性急さ 疑問と危機感
政敵つぶしの攻撃に注意を
政局論議優先 自民党に怒り
悪法で正当化狙った教育長
平和への寄与 公明党は本当か
立場を示さぬ候補者に疑問
基地巡るうそ だまされない
効果的な闘い模索を
実は危うい現実論
けんか両成敗 時には不正義
対米隷属終始恥ずべき外交
政権のつけ国民に
基地の交付金は自立阻害する
新基地が招く分断避けよう
「異常」は安倍政権で起きている
選挙最優先の姿勢こそ問題
【書評】 強者の論理に識者抗議
―乗松聡子 編著
『沖縄は孤立していない』
【書評】 あるべき未来への提言
―安斎育郎 他 著
『核兵器禁止条約を使いこなす』
跋文 平敷武蕉
あとがき
