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アンソロジー
『沖縄詩歌集~琉球・奄美の風~』
詩歌に宿る沖縄の魂(まぶい)!沖縄を愛する204名による短歌、俳句、詩などを収録! ~「おもろそうし」を生んだ琉球国の民衆や、琉球弧の島々の苦難に満ちた暮らしや誇り高い文化が想起され、今も神話が息づく沖縄の魂(まぶい)を感受し多彩な手法で表現されている。~(鈴木比佐雄「解説文」より)

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解説:佐相憲一、鈴木光影、鈴木比佐雄
A5判/320頁/並製本 ISBN978-4-86435-346-5 C1092
定価:1,980円(税込)

アンソロジー『沖縄詩歌集~琉球・奄美の風~』,詩,短歌,俳句,琉歌,沖縄,琉球,奄美

発売:2018年6月13日



目次

琉球弧図

 序章 沖縄の歴史的詩篇
     ―大いなる、わなゝきぞ

末吉安持 わなゝき
世礼国男 夫婦して田に水をやる
山之口貘 会話 
佐藤惣之助 宵夏
泉芳朗 慕情  
牧港篤三 馬乗り
新川明 みなし児の歌

 一章 短歌・琉歌―碧のまぼろし  

平敷屋朝敏 夢に無蔵
恩納なべ 恩納岳のぼて
折口信夫 碧のまぼろし
謝花秀子 ひるがをの花
馬場あき子 やんばるは雨
平山良明 生きざらめやも
玉城洋子 をなりらの祈り
道浦母都子 那覇は雨
吉川宏志 冬の嘉手納
影山美智子 自決のがま
新城貞夫 憤怒の波
田島涼子 地鳴きの島
伊勢谷伍朗 赤い海域
有村ミカ子 流離のひかり
島袋敏子 無限の砂時計
松村由利子 わたしの水辺
奥山恵 共に見る
光森裕樹 ひかりのゆくへ
座馬寛彦 浜辺の闇
 二章 俳句―世果報来い

金子兜太 ひめゆりの声
沢木欣一 世果報来い
篠原鳳作 珊瑚礁
杉田久女 碧き潮
細見綾子 花風 
野ざらし延男 孵でる
平敷武蕉 片降り
おおしろ建 あらがう音符
宮坂静生 草柱 
夏石番矢 琉球鳳凰木
長谷川櫂 海の道
前田貴美子 落鷹
宮島虎男 異形の島
石田慶子 ジュゴン哭く
垣花和 米軍基地の島
飯田史朗 嬰の魂
鎌倉佐弓 貝殻の中
牧野信子 髪飾り
大森慶子 首里城へ
島袋時子 怒れる島
上間紘三 島の四季
前原啓子 夏鶯
平敷とし ここから先は
神矢みさ 平御香
柴田康子 ジュゴン舞う
玉城秀子 返し風
武良竜彦 肝苦りさー
南島泰生 那覇の空
太田幸子 弥勒面
大河原政夫 砂糖水
福田淑女 沖縄MON AMOUR
たいら淳子 カフェの窓
上江洲園枝 乱世のハヂチ
大久保志遼 開かずの玉手筥
山城発子 青い心臓
栗坪和子 国和ぐを
おおしろ房 月の卵
山崎祐子 モノクロ
本成美和子 ニライカナイの手
翁長園子 平和のおへそ
市川綿帽子 西桟橋
大城さやか 雲の王国
鈴木ミレイ ご当地俳句@南大東島
鈴木光影 破顔ふシーサー

 三章 詩―魂呼ばい

佐々木薫 魂呼ばい/慟哭―贖罪のファサード
真久田正 北の渡中/胆礬色の夢
伊良波盛男 何もない島の話
宮城松隆 魂拾い
あさとえいこ 神々のエクスタシー/禁忌の森が消えるとき
大城貞俊 現実 17
久貝清次 ひとつながりのいのち
玉木一兵 百花繚乱のトポス・沖縄
柴田三吉 カチャーシー
砂川哲雄 とぅもーる幻想
ローゼル川田 モクマオウの檻
うえじょう晶 幻影
植木信子 聖なるもの
かわかみまさと 護岸工事/がんづぅおばあ
淺山泰美 ニライカナイは、ここ
若宮明彦 かなしゃの彼方
鈴木小すみれ 楽園

 四章 詩―宮古諸島・八重山諸島   宮古島、石垣島、竹富島…

速水晃 旧盆の月
飽浦敏 埋み火のように
下地ヒロユキ 朝のさんぽ
小松弘愛 りゅうきゅう
和田文雄 立て札
金田久璋 人枡田
垣花恵子 人桝田
伊藤眞司 海なお深く
山口修 西桟橋へ
溝呂木信子 沖縄 美ら島(一)
ワシオ・トシヒコ おかやどかりよ
高橋憲三 石垣島の石垣くん
小田切敬子 わたしの琉球/ぬかるむ島
見上司 海の歌 

鈴木比佐雄 サバニと月桃/福木とサンゴの石垣/生物多様性の亀と詩人

 五章 詩―奄美諸島   奄美大島、沖永良部島…

ムイ・フユキ 捩れた慈父の島ヘ
田上悦子 女性力
郡山直 喜界島の土着の言語の威力
秋野かよ子 楕円の島と馬鈴薯
福島純子 アカボシゴマダラ
酒木裕次郎 沖縄の歌/台風銀座
神原芳之 離島
北畑光男 海底
永山絹枝 六日間の死の漂流
宮武よし子 和浦丸での疎開
萩尾滋 「天球の舟―西海幻想」より
米村晋 やまと追感

 六章 詩―ひめゆり学徒隊・ガマへの鎮魂

太田博 相思樹の歌(別れの曲)
三谷晃一 戦場
星野博 展示室
金野清人 風を汲む少女
秋山泰則 ひめゆりの塔
石川逸子 荒崎海岸にて
堀場清子 花々を哭く
小島昭男 月桃の島へ
森三紗 沖縄に眠る父へ
若松丈太郎 ガマ
阿形蓉子 沖縄の戦跡をたどる
佐々木淑子 沖縄
秋田高敏 竜宮城
岡田忠昭 語る
東梅洋子 心を彫る
佐藤勝太 珊瑚海の幻
森田和美 沖縄の花
山田由紀乃 岬の碑

 七章 詩―琉球・怒りの記憶

八重洋一郎 日毒/上映会
中里友豪 記憶
知念ウシ カフェにて 3
原詩夏至 孤島
佐藤文夫 わが来歴
城侑 トマトと甘藷
くにさだきみ トクテイヒミツに備える/捨て石
山本聖子 一九九二年夏・沖縄
川奈静 沖縄の怒り
吉村悟一 ド・ジ・ン
川満信一 慰安婦
鈴木文子 ダイトウビロウの木は/宮古島にて
村尾イミ子 木麻黄の木

 八章 詩―辺野古・人間の鎖

神谷毅 地底からの鬼哭
宮城隆尋 時価ドットコム
赤木三郎 わたしの幻燈機
こまつかん 人間の鎖
青山晴江 辺野古の海で
三浦千賀子 ドラゴンフルーツ
杉本一男 ごぼう抜き
原圭治 犠牲の島 いつまで
宇宿一成 石の舟
坂本梧朗 ダンマリの効用
草倉哲夫 なぞなぞ
近藤八重子 時代に翻弄される沖縄
和田攻 拝啓 瑞慶覧様
桜井道子 沖縄のこと
石川啓 沖縄を知りたい
高柴三聞 のっぺら坊の島
舟山雅通 海神の声

 九章 詩―ヤンバルの森・高江と本土米軍基地

新城兵一 健忘症
坂田トヨ子 沖縄の貝殻と/沖縄の海
青木春菜 結び草
日野笙子 少女の作文
宮本勝夫 ヤンバルの森よ
館林明子 移り変われば
林田悠来 島んちゅ
洲史 横浜と沖縄
名古きよえ オスプレイもどき
田島廣子 沖縄に基地はノウ
末次流布 隠ぺい
猪野睦 知らないところで
絹川早苗 鉄条網
黛元男 ガジュマルの木
長津功三良 宣戦布告
大塚史朗 空を見ている

 十章 詩―沖縄の友、沖縄文化への想い

与那覇けい子 うちな~んちゅ大会
山口賢 沖縄の友へ
伊藤眞理子 六月の砂/旁のなかま
ひおきとしこ 美しい島沖縄 海と空とくらしと
池田洋一 私と沖縄
井上摩耶 「Never End」
酒井力 明滅する光の彼方に
小山修一 自己紹介の唄 (作曲:伊波悟)
結城文 神父の沖縄
二階堂晃子 ふるさと
古城いつも 岩谷建設安全協議会
大塚菜生 還ってこなかったお父さん
堀江雄三郎 沖縄の旧友へ
植田文隆 分かるのか
青木善保 行こうにも行けない
あたるしましょうご中島省吾    僕はジャパニーズです
岸本嘉名男 沖縄の女

 十一章 詩―大事なこと、いくさを知らぬ星たち

中正敏 大事なこと
松原敏夫 島のブザ(おじさん)
呉屋比呂志 白いシーサー
佐相憲一 琉球ごはん
小丸 夏至
橘まゆ いくさを知らぬ星たちは
星乃真呂夢 天の葡萄
矢口以文 那覇で
日高のぼる 笑う魚/うりずんの風
根本昌幸 沖縄の空
大崎二郎 夏至 293

 解説
佐相憲一 サンシンの調べに乗せて心のうたを軍用機の彼方へ  
鈴木光影 多様で寛容な世界を願う一粒の涙
鈴木比佐雄 琉球弧の島々を愛する平和思想と抵抗精神
 編註

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