書籍一覧 新刊
矢城道子 詩集
『春の雨音』
矢城道子さんの詩の言葉には、「春の雨音」が微かに響いてくる/冬枯れの大地に染み込んでいく「木の芽起こしの雨」によって/若葉もレンゲもタンポポも私たちの命も生まれ変わっていく/そんな自然音に満ちた詩には、豊かな生きる時間が宿っている(帯文より)
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A5判/128頁/並製本 ISBN978-4-86435-338-0 C1092 |
定価:1,650円(税込) |
発売:2018年4月5日
目次
序詩 春の雨音
Ⅰ章 風を生む種を
初めて地上に降り立ったもののように
春に生まれたような
風を生む種を
三月
春
白木蓮
桜の下で
創
こうかい
ドクダミの花
紫陽花
がまがえる
六月の雨
せみ
球根
彼岸花
銀杏
青
春への思い
Ⅱ章 砂時計が返されて
いったいぜんたい
もしもココロが
他人を非難しているようなときは
詩を待っている
何気ないひとこと
心に蠢くものがある限り
私を駆り立てるもののあり
言の葉なり
さがしもの
入り口
砂時計が返されて
小さな窓
Ⅲ章 祈り
祈り
ふと…
固執するようなものは何もない
雪んこ おせき
宙を翔ける
三星
悲しみはどこにでも転がっていて
手
サラバ ソコク サヨナラ オカアサン
戦後生まれの私たちは
一瞬
萌す
Ⅳ章 「書くという喜び」
書くという喜び ―詩について
あとがき
著者略歴