ワシオ・トシヒコ定稿詩集
『われはうたへど』
ユーモレスク・エレジーか、混沌ブルースか！戦後、今日に至る個性的な詩の集大成。美術評論家として定評のある詩人の決定版詩選集、ついに刊行！！
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| 解説：佐相憲一 |
| 46判／344頁／並製本 ISBN978-4-86435-319-9 C1092 |
| 定価：1,944円（税込） |
発売：2017年11月29日
目次
ペーパー・イズ・ゴッド
＊
釜石港
ヤマツツジの頃
屋外映画会
少年
＊
嫉妬
神経衰弱期
心象海景
夏のゆうべのメルヘン
花びらのように
かなしみは
＊
平泉
おかやどかりよ
ある女のイアリング
あした東京に帰る
＊
自伝風の小噺
文化の日に
ある期間の駅頭寸景
一九六〇年代中頃の空
タネ切れ手品師は唄う
身売り話
かたち
冬─ 熱い紅茶を啜りながら
新宿夜色
ああ瘦せ蛙
箱舟
東京郊外行終電車
今日もまた
白日夢
海
ソウル特別市
＊
火の舎
列島鬼何学
天子幻
島
般若の棲む居酒屋
串焼き
汗
月
ジャズ・闇
雨
＊
顔の中の沈黙とことばと
パリ
ｎｕｉｔ
時間の肉袋
打上げ富士
いろとかたち
描く線
＊
村
これも縁
目には青葉
扇風機
魚の森
象徴の森
冬の蠅
雷門をあとにして
過ぎ去った季節
＊
眼差し
８月15日・ズボン
くらしの旗
それが怖い
母港へ・母港から
朝の衝動
犬男
優しく非情に暮れる
＊
腰痛哀歌
道程
慢性副鼻腔炎
パジャマ鳥
礼服
生きる
＊
二〇〇〇年の雪
雪を搔く都会の男
新しい雪
新・北帰行
緑の深い森へ還りたい
＊
戦士の休日
本と戦争
耳を澄ませば
風船玉のような地球
地図、あるいは戦後絵画と
アメリカン・グローバリズム
ネット・イリュージョン
考える人
十七条憲法
＊
自粛の嵐
テレビ画面のこちらの向こう側
二〇一一年のバカヤロー
ただ狂へ
耐えて、松
空のキャンバス
雲
木洩れ陽
薄氷踏んで
わが愛猫グレコ讃
＊
掌の戯れ
聖バレンタインの日
飛べ鷺草、天高く
染まずただよふ
満月に祈る
虫
蟬時雨
傘の家
散文
太平洋戦争下の詩歌
いわゆる〝詩人美術評論家”の系譜
講演ライブ
詩と美術の間で、若い皆さんへ
ワシオ・トシヒコ年譜
あとがき
