藤原喜久子 俳句・随筆集
『鳩笛』
生きることの願望や挑戦、自然や人びとを慈しむ心に満ちていて、それが俳句的な直観に促されて自然体で記されている。戦後から今に至る秋田県北部の暮らしの細部が、喜久子さんの感性を通して実感できる思いがしてくる。(鈴木比佐雄「解説」より)
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A5判/368頁/上製本 ISBN978-4-86435-315-1 C1092 |
定価:2,160円(税込) |
発売:2017年10月18日
目次
第一章 俳句
1 緋の羽音
2 冬苺
3 青絵皿
4 万灯火 (昭和61~平成19年)
5 鳩笛 (平成20~29年)
くの字の母 福井明子
第二章 随筆
1 家族
雪の家
百万遍
赤胴鈴之助
蚊帳
娘へ
夏の果て
花野行
十五歳
昼の月
夏のスナップ写真
三つ子の魂
風が運ぶ音
秋二題
追憶
かばんの中から生まれた話
八〇〇m走
行く川の流れはたえずして
万葉の心
昭和遠しや
2 ものの味
ものの味
もってのほか
古いもの
北秋田の言葉
風花
指ぬき
鹿島まつり
水上沢六十五番地
中山人形
柱時計
雪ぐにの年越し
北ぐにの盆
花ふきん
胡瓜断ちの村
魚偏の楽しさ
遠海鳴り
糸瓜の水
正座
お箸の国
そぞろなり
3 青葉の旅
青葉の旅
晩夏光
越前さん
海よ、山よ
ひろしま
一服の抹茶
岩木山
紅葉狩
冬そこに
九条武子
行ってみなくては
4 鳩笛
あねこ虫
山鳩
水上沢と春
薄日
水無月
朝の音
鳥獣戯画
鳩のいる風景
「ドナ ドナ ドナ」
啐啄同時
鳩笛
5 秋田の自然と街並み
地震
冬日和
秋風の中で
流離びと
私の住む町
五時四十六分
かたくりの花
光の中で
秋田大橋
あわて雪
虹の耳飾り
曲田の聖堂
三浦館
古川堀反二丁目
古里・なくしてはならず
淑気
月見草
芒野
川は語り部
解説 鈴木比佐雄
あとがき