若松丈太郎
『十歳の夏まで戦争だった』
十歳で敗戦をむかえたわたしは、おとなたちに対して「あのとき、あなたたちはなにをしていたのだ」との思いを抱いたのものだが、現在の事態は、のちのちの世代にわたしたちが「あのとき、あなたたちはなにをしていたのだ」と批判され非難されるにちがいない。(あとがき より)
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栞解説:鈴木比佐雄 |
A5判/128頁/並製本 ISBN978-4-86435-302-1 C1092 |
定価:1,620円(税込) |
発売:2017年8月15日
目次
一九四一年の記憶
櫟の赤い実
生まれたころ
開戦の朝の大本営発表
国民学校に入学して
少国民から皇民へ
紙くずになった戦時国債
制服のボタンが真鍮から木に
食糧不足と配給制度
満十一歳からは青壮年国民として登録
父が召集される
神風特別攻撃隊
同級生の父が玉砕
無差別大量殺戮
敗戦と教科書の墨塗り
リンゴ箱のなかの本
全方位外交でいこう
おもな資料
あとがき