中村節也
『宮沢賢治の宇宙音感―音楽と星と法華経―』
このたび中村節也楽兄が宮沢賢治の研究の書を上梓された。従来の賢治の研究書は通説にこだわり、無難にまとめたものが多かったが、この本は音楽・天文・法華経の三方面から賢治を語っている。…先の大戦の東京大空襲の最中でも、『宮沢賢治名作選』を手放さなかったほどの筋金入りの著者が、賢治をいかに掘り起こし蘇えらせるか、賢治ファンならずとも楽しみな座右の一冊となるだろう。(中村雪武 序文より)
ダウンロード不要の電子ブックが開きます。
その他にも立ち読み可能な書籍がございます
【コールサック社電子ブック立ち読みサイトはこちら】
解説:鈴木比佐雄 |
B5判/144頁/並製本 ISBN978-4-86435-304-5 C1095 |
定価:1,944円(税込) |
発売:2017年8月10日
目次
序
渡部宏
中村雪武
Ⅰ
1.賢治の音楽について
2.「どっどど」考 ―賢治朗誦のリズムいま甦る―
3.「牧歌」のルーツ
4.北守将軍凱旋のマーチ
5.ツィゴイネル・ワイゼン
6.賢治の軍楽 ―替え歌と時代的背景について―
7.私説 三・三・七拍子
8.賢治のパリンドロームに関する一考察
Ⅱ
1.「星めぐりの歌」のルーツ
2.賢治の星考察
3.ほんとうの天上
Ⅲ
1.賢治の東京点描 Ⅰ ―菊坂町時代―
2.賢治の東京点描 Ⅱ ―新交響楽団周辺―
3.戦争、わだつみの声、そして玄米三合
4.近藤常次郎著『仰臥三年』について
5.賢治の法華経
Ⅳ
1.「コールサック」版・賢治歌曲 解説
2.「コールサック」版 歌詞集 作詩・宮沢賢治
3.楽譜
イギリス海岸の歌
星めぐりの歌
剣舞の歌
大菩薩峠の歌
牧歌
月夜のでんしんばしら
応援歌
北ぞらのちぢれ羊から
解説 鈴木比佐雄
あとがき
人名索引