浅川 史
『敗北した社会主義再生の闘い 』
浅川史さんは、果敢にも社会主義崩壊後のモスクワに暮らして、解体されたソ連邦の民衆の戸惑いに寄り添い、それらを肌で感じて目撃した数少ない一人である。そのような貴重な経験でもあるロシアの生々しい現代政治史に関心のある人びとや、本来的な「社会主義再生の可能性」を考えている人びとに読んでほしいと願っている。(鈴木比佐雄 解説より)
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解説:鈴木比佐雄 |
46判/352頁/上製本 ISBN978-4-86435-305-2 C1095 |
定価:1,944円(税込) |
発売:2017年7月28日
目次
序文 鈴木比佐雄
モスクワからのレポート(1998年10月1日号~2001年9月1日号)
①「〝改革〟の修正」か「路線の転換」か
②過去最大となった10・7政治スト
③モスクワ集会は「独立労組」の独壇場
④プリマコフ内閣発足について
⑤ソ連共産党―諸党同盟大会の成果と課題
⑥金融危機の深淵を垣間見る―わたしの個人的経験から
⑦教育労働者運動の描く軌跡
⑧プリマコフ政府の予算をめぐって
⑨「無料制」医療の実態をめぐって
⑩プリマコフからステパーシンヘの政変(上)
⑪プリマコフからステパーシンヘの政変(下)
⑫具体化するブロック形成への動き
⑬市民連合ブロックとして国会下院選に出馬
⑭カムチャッカの共産主義者の立場
⑮ルビコンの河を渡る欧州連合の意図
⑯旧ソ連構成国を手中におさめるNATO
⑰ロシア連邦下院選=塗り変えられた勢力分布
⑱それは闘いの武器たりうるのだろうか
⑲ロシア大統領選の結果から学ぶもの
⑳再編期を迎えたロシアの共産主義運動
㉑既成の共産主義諸党・問われる統一問題への対応
㉒新党「連合共産党」発足早々の試練
㉓ベラルーシ共産党の抱える困難と克服の闘い
㉔敗北した社会主義再生の闘い
㉕ロシア連邦共産党指導部との対立決定的に
㉖規約違反の評議会総会(1月20日)開催
㉗少数派として活動開始、質的向上が運動発展の鍵
㉘シェーニン派大会の報告をめぐって
わたしのロシア・レポート(2004年2月1日号~2006年5月1日号)
①ロシア連邦共和国国会下院選挙の謎
②下院選「統一ロシア」圧勝にみるロシアの混迷
③新選挙法が下院選で果たした役割
④ロシア大統領選挙はなぜ低調だったのか
⑤危機に直面した共産主義者の二つの選択
⑥危機に立つプーチンの大ロシア主義
⑦共産主義運動二つの選挙の総括を開始
⑧ロシア連邦共産党大会の「分裂」
⑨その進行の現状についての報告
⑩ライス(米新国務長官)はなぜベラルーシを標的にするのか
⑪大統領選挙は西欧派同士の闘い
⑫チェチェン戦争をめぐる種々の疑問
⑬旧ソ連邦諸国で進行する「革命」の本質
⑭中央アジアに広がる「革命」の炎
⑮「チェチェン戦争」(ロシア)と「バラの革命」(グルジア)
⑯旧ソ連・東欧で民主選択共同体発足
⑰ウクライナ・ベラルーシ 対照的な政権のありよう
⑱狡猾な戦略を行使するプーチン
あとがき