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井口時男 評論集
『永山則夫の罪と罰―せめて二十歳のその日まで』
永山は文字どおりに「文学のふるさと」を生きた少年として、いまその自覚と表現に到達したのだ、と思った。……永山の小説には、安吾のいう「文学のふるさと」があり、ただ「ふるさと」だけがあった。……人は、自分自身に問うしかないのだ。自分はいかなる条件によって護られていたのか、と。(「あとがき」より)

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解説:鈴木比佐雄
46判/224頁/並製本 ISBN978-4-86435-299-4 C1095
定価:1,650円(税込)

 井口時男 評論集『永山則夫の罪と罰―せめて二十歳のその日まで』

発売:2017年7月25日



目次


俳句 句集『天來の獨樂』より
板柳訪問
永山則夫著『木橋』書評
作家の誕生 ― 永山則夫論
大波小波「推薦理由」
大波小波「永山則夫さんへ」
大波小波「著作の運命」
大波小波「善人とボケ」
非凡な覚醒
「文学のふるさと」とは 日本文芸家協会脱退の弁
永山則夫著『異水』書評
永山則夫死刑執行に思う
永山則夫著『華 Ⅰ・Ⅱ』書評
永山則夫の言葉 ―『華』解説
永山則夫の「歌の別れ」―河出文庫『人民を忘れたカナリアたち』解説
貧しい者の「事実」―『死刑確定直前獄中日記』解説
人を殺す少年たちの言葉
内部の人間/外部の人間 ― 秋山駿著『内部の人間の犯罪』解説
永山則夫と小説の力 ―「連続射殺魔」事件
「新宿ノート」のこと
テキスト・クリティーク「せめて二十歳のその日まで」
解説 鈴木比佐雄
あとがき ― 永山則夫と私

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