書籍一覧 新刊
森三紗評論集
『宮沢賢治と森荘已池の絆』
父は賢治との十年にわたる交友の証である書簡二十一通はことにも大切にしていた。幸いなことに、戦火に会うことも免れて貴重な文化的遺産として、父が生命の次に大切だという賢治からの書簡を目にする機会にも恵まれたのだ。(あとがきより)
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46判/320頁/上製本 ISBN978-4-86435-292-5 C1092 |
定価:1,980円(税込) |
発売:2017年4月21日
目次
春谷暁臥 宮沢 賢治
Ⅰ 宮沢賢治と森荘已池の絆
1 タミと佐一と賢治 ―梶原多見枝詩集『草いちご』復刻版解説文
2 森荘已池展・賢治研究の先駆者たち②・企画展資料集より
《森荘已池(佐一)の幼年時代》
《文学の夢ふくらむ》― 佐一の盛岡中学時代―
《あなたが北小路幻なら尊敬します》― 佐一『春と修羅』に感動 ―
《佐一と賢治の交流》― 店頭での出会い ―
《『貌』をめぐって》― 佐一と賢治の交友開始 ―
《「春谷暁臥」の書かれた日》― 佐一と賢治交友深まる ―
《宮沢賢治から森佐一(惣一)に宛てた書簡》
《石川善助をめぐって》― 佐一と賢治 ―
《賢治の推薦で「銅鑼」同人となる》
《賢治没後の評価》― 岩手日報「宮沢賢治」追悼号 ―
― 岩手日報の佐一と賢治の関連記事 ―
《十字屋版『宮澤賢治全集』の編集》
《宮沢家での聞書き》― 「宮沢賢治氏聴書きノート」―
《宮沢賢治の伝記について》
《宮沢賢治の短歌について》― 『宮澤賢治歌集』刊行 ―
《芥川賞候補、直木賞受賞について》
《森荘已池(惣一)の宮沢賢治研究の足跡(1)》
《森荘已池の宮沢賢治研究の足跡(2)》
《森荘已池の文芸活動(著作)》
《賢治から荘已池(佐一)への遺品》
《森荘已池と随筆》― 宮澤賢治をめぐる「ふれあいの人々」―
《光をあてた人々》
3 森佐一が森荘已池になるまで ―森荘已池詩集『山村食料記録』解説・解題
4 宮沢賢治の短歌が世に出るまで ―『宮澤賢治歌集 森荘已池校註』新版解説文
5 森荘已池と「風大哥」考
6 石川啄木と宮沢賢治と森荘已池 ―『一握の砂』発刊百年に思う
7 『ふれあいの人々 宮澤賢治』新装再刊 ―「森荘已池ノート」解説文
Ⅱ 賢治文学の深層
1 宮澤賢治の宗教と民間伝承の融合 ―世界観の再検討 童話〔祭の晩〕考
2 文語詩「選挙」考 ―『宮沢賢治 文語詩の森 第三集より』
3 宮澤賢治がロシア文学から影響された共存共栄の概念 ―作品の見直し
4 高村光太郎と宮沢賢治と森荘已池 ―二〇〇八年七月十九日 宮沢賢治の会講演改稿
5 宮沢賢治と同人雑誌(第一回)―「アザリア」「反情」「女性岩手」
6 宮沢賢治と同人雑誌(第二回)「貌」① ― 森佐一(荘已池)と生出桃星と宮沢賢治
7 クーボー博士とブドリ 「凶作に関する研究」と実践(一)
Ⅲ 賢治研究の歴史とその後の詩人たち
1 昭和二十年までの賢治評価―「岩手日報」を中心として
2 宮沢賢治の会(盛岡)七十年の歩み ―機関誌「イーハトーヴォ」を中心として
3 第三回 宮沢賢治国際研究大会 成功裡に終る
―「賢治さんの想像力ときたら、大したもんだ!」
4 イーハトーブの詩の系譜
初出一覧
宮沢賢治と森荘已池(佐一)交流略年譜
あとがき
著者略歴