岡三沙子エッセイ集
『寡黙な兄のハーモニカ』
生前おぼろげであったものが、亡くなってから鮮明になったり、謎が解けたりする。父や母も、表題作の兄も、従妹や叔母も、生前よりも鮮やかになる。想像力と言葉の力は亡き人たちに新しい生命を与える。(朝倉宏哉・跋文より)
ダウンロード不要の電子ブックが開きます。
その他にも立ち読み可能な書籍がございます
【コールサック社電子ブック立ち読みサイトはこちら】
跋文:朝倉宏哉 |
A5判/160頁/並製本 ISBN978-4-86435-262-8 C1092 |
定価:1,620円(税込) |
発売:2016年8月29日
目次
序詩 ひつじ雲の便り
Ⅰ章 寡黙な兄のハーモニカ
小学一年時 幻灯機で「風の又三郎」観賞
従妹が川に流された日
父親手作りの太陽光発電の風呂
両親との旅・霊峰恐山へ
母の遺品…金紗の半天
寡黙な兄のハーモニカ
叔母の見事な掃除法
通夜のアクシデント
一、離婚宣言は日常茶飯事
二、見知らぬ弔問者
父との距離、今昔
詩 惜別の季節
―花嫁ご寮は なぜ泣くのだろう
Ⅱ章 東京の空
壺井繁治・栄夫妻との対面
女友だちは、 お一人様…
東京はいつも曇り空
戦中派の小中高校教育の貧困と現在
氏名についての考察
一、女子の命名今昔
二、同姓同名さんの来訪
古代大賀ハス観賞会に参加して
鎮守の森の歌姫―島倉さんの晩年
投稿・あ・ら・か・る・と
一、満員電車の中で
二、歩行中ヘッドホン離さぬ人へ
三、「お孫さんは何人?」の問いに
四、夜道
五、最後まで心開かぬ義母
六、喉に魚の骨が…
Ⅲ章 旅は道連れ
童話サークルの仲間と京都気ままな旅
青春時代の教え子らと高尾山へハイキング
急きょ決まったバンクーバーの旅
中国・紹興酒の里を訪ねて
真鶴岬から熱海
観光都市バンコクへ
独り旅シンガポール・マレーシア体験記
母と娘の豪州、各々の旅
跋文
あとがき
著者略歴