書籍一覧 新刊
復本一郎
『子規庵・千客万来』
子規庵には、西隣に住んでいた子規の恩人、日本新聞社社長でジャーナリストの陸羯南をはじめとして、俳人の内藤鳴雪、河東碧梧桐、高浜虚子、あるいは石井露月、佐藤紅緑、寒川鼠骨、歌人の香取秀真、岡麓、赤木格堂、伊藤左千夫、長塚節、そして画家の浅井忠、中村不折等、実に多くの友人たちが集まった。夏目漱石、森鷗外が訪れたのも、この子規庵である。(「はじめに」より)
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特別対談:黛まどか(俳人) |
46判/320頁/並製本 ISBN978-4-86435-248-2 C1092 |
定価:1,650円(税込) |
発売:2016年5月13日
目次
はじめに
巻頭随筆 ― 埋もれていた子規新出三句
Ⅰ 「写生論」誕生の秘話
一.俳句革新の第一声
二.「月並」の内容
三.「写生」への第一歩
四.画家・不折との出会い
五.不折の「写生」論
六.子規の「写生」論
Ⅱ 俳句革新への情熱と実践
子規の悪戯書き的新出俳句
蕪村派子規の萌芽
子規の新出句 ― 小杉天外の文章の中に ―
書生俳句 ― 寒川鼠骨の文章の中に ―
大野洒竹「八声」句への批評
『太祇全集』公刊の裏話
福本日南書簡の中の異形句
看護婦へ贈った俳句
子規の「朝顔」句の補訂
子規と横書き俳句 ― 折井愚哉著『廿五年』を読む ―
子規庵句会の空気
『分類俳句全集』は子規の命名か
子規の「写生」の正確さ
子規の推敲 ― 『仰臥漫録』中の一句 ―
子規門人の「評判記」
碧梧桐の子規俳句「月並」批判
中野三允の子規俳句評 ―〈大三十日愚なり〉
子規の別号「歌玉乃舎」 ― 伊藤左千夫の歌
渡欧する叔父への挨拶句
子規の新出狂歌
碧梧桐が述懐する「子規による俳句批評」
佐藤肋骨の伝える子規の異形句
Ⅲ 子規庵・千客万来
子規の天麩羅談話
子規と中村不折の出会い
子規と日蓮 126
子規と裸体画事件
子規が語った「死」
子規が語った「恋愛」
子規が語った「恋愛」その二
寺田寅彦が紹介する子規の不折評
河東碧梧桐編集の「ホトトギス」
永井荷風の子規庵訪問
伊藤左千夫の伝える子規
虚子による子規の病状報告 ― 「脚湯」のこと ―
吉野左衛門の伝える子規
子規と中村楽天
阪井久良岐宛伊藤左千夫の書簡 ― 子規の病状を詳しく報告 ―
病床からの「馬鹿野郎糞野郎」
岩動炎天の伝える子規
夏目漱石夫人の伝える子規
虚子稿「病床の子規居士」小考
Ⅳ 子規を巡る文学者たち
「汽笛一声」なる語は、子規の創案か
「椎の友」と子規 184
子規『なじみ集』における虚子句の読み方
「小日本」の「廃刊の旨趣」一件
碧梧桐の痳疾と子規看護のこと
碧梧桐と虚子の交情 196
中村不折の新出句 ―無季句か―
限定版『牡丹句録』小考 ―架蔵本の謎―
寒川鼠骨は「さんがわそこつ」
伊藤左千夫『野菊の墓』と虚子句
浅井忠の俳句
碧梧桐の新出句、二句
梓月籾山仁三郎の子規評
國分ミサ子女史のこと
原千代のこと
子規生前の他流派による子規評 ―安藤和風の記録する子規評―
『子規随筆』に対する虚子の不快感
碧梧桐の新出句、一句
斎藤茂吉『童馬漫語』の中の子規の言葉
「ホトトギス」発禁事件と虚子新出書簡
芥川龍之介と子規との意外な関係
安倍能成著『我が生ひ立ち』の中の子規
子規と勝田主計
勝田主計著『ところてん』の中の子規
芥川龍之介の短歌 ―子規をテーマに―
Ⅴ 特別対談「子規の革命性と身体性」
復本一郎 × 黛まどか(俳人)
あとがき
俳句・短歌索引
人名索引
著者略歴