アンソロジー
アンソロジー詩集
『海の詩集』
時代の汽笛が鳴って/詩の港から、人間が出航する。/詩の港へ、人間が帰港する。
佐相憲一「海の詩論(編者のことば)海、港、詩」より
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編者:若宮明彦・佐相憲一 |
A5判/272頁/ソフトカバー ISBN978-4-86435-247-5 C1092 ¥1500E |
定価:1,650円(税込) |
発売:2016年5月13日
【目次】
Ⅰ 海の詩論 ―編者のことば―
潮風のローマンス 若宮 明彦 16
海、港、詩 佐相 憲一 19
Ⅱ 海の詩 ―現代その一
國中 治(くになか おさむ)
鷗の話 28
海の家 29
シオマネキのつぶやき 31
海の前では 31
藤本 敦子(ふじもと あつこ)
まひる 32
海に行く道 32
アカテガニの産卵 33
石のなかの水 34
海を見て 35
光冨 郁埜(みつとみ いくや)
バード 36
海の上のベッド 38
苗村 吉昭(なむら よしあき)
北欧の心の船 40
水の弔い 41
耳 42
日野 笙子(ひの しょうこ)
ブラインドを指で広げると 44
宵の便り 45
遺された海 46
神原 良(かんばら りょう)
北海道共和国のさびれた街を 48
釧路の夏 48
稚内の秋 49
嘆き 49
春立の海で別れて 50
貝殻の街 51
堤 寛治(つつみ かんじ)
ニシン 52
波打つ梢 53
渚の伝説 53
命たちの証し 54
洲 史(しま ふみひと)
崖の上から 56
鮟鱇の存在 56
海を見に行く 57
並木道 58
勇魚へ 59
原 詩夏至(はら しげし)
鯵 60
柄杓貸せ 61
秋野 かよ子(あきの かよこ)
モクズガニ 64
蟹カマボコ 64
むかしの小さい記録簿 65
貝ですっと囁きに来て 66
武西 良和(たけにし よしかず)
紀州の海1 ─勝浦 68
紀州の海2 ─すさみ 68
紀州の海3 ─椿 69
紀州の海4 ─串本 70
紀州の海5 ─雑賀崎 71
宇宿 一成(うすき かずなり)
燃える船 72
掌に砂を 73
海辺の猫 74
なびけ、山に繋がって 75
勝嶋 啓太(かつしま けいた)
風景 76
釣りの日の想い出 76
遊泳禁止 77
半魚人 78
水族館 79
永井 ますみ(ながい ますみ)
風船島奇譚 80
中道 侶陽(なかみち ろう)
ジグソーワールド 84
この身、一途 85
白浜 85
水面 86
決別 87
有馬 敲(ありま たかし)
海からきた女 88
エウローペ幻想 ロードス島で 88
港湾都市逍遙 89
ベルゲン流浪 90
喜望峰屹立 91
海 91
Ⅲ 海の詩 ―現代その二
なんどう 照子 (なんどう てるこ)
声 94
町 95
白い夜の底で 96
若松 丈太郎(わかまつ じょうたろう)
切籠に火を灯す 98
みなみ風吹く日 1 100
はるかからの波 101
鈴木 比佐雄(すずき ひさお)
プルシャン・ブルーの海 102
海を流れる灯籠 103
シュラウドからの手紙 104
曽我 貢誠(そが こうせい)
生命の中を海は流れる 106
海のかなしみ 107
想定外 108
死者の一言 108
不死鳥の墓 109
宮川 達二(みやかわ たつじ)
海の心象 110
海に降る雪 111
深い海の底 112
海からの声 113
神月 ROI(かむづき ろい)
浜辺で拾った古びた小瓶〜遺書〜 114
運命の羅針盤 116
吉田 慶子(よしだ けいこ)
ぶりこの海 118
手コかざして見ても 119
浅見 洋子(あさみ ようこ)
とまどい 122
水俣のこころ 123
御所浦のひと 124
生ふたたび 125
かわかみ まさと
与那覇湾―ふたたびの海よ― 126
みずのチャンプルー 128
上村 多恵子(うえむら たえこ)
深海魚族 130
大航海へ繰りだす荒くれパイレーツへ 131
子守歌が聞こえるか 132
港 133
柳沢 さつき (やなぎさわ さつき)
コロンブスの塔に誘われて 134
無数の足跡─家族旅行断片─ 135
揺れ止まぬ 136
結城 文(ゆうき あや)
海の日月 138
こまつ かん
叡知の海 142
道輪 拓弥(みちわ たくや)
砂漠の塩 146
原子 修(はらこ おさむ)
海1 150
海2 150
烏賊つけ 151
チェロンの舟 151
ハマユリ 152
やがてくる空の勝利と呼ぶべきなのだろうか 153
Ⅳ 海の詩 ―現代その三
羽島 貝(はじま かい)
郷愁Ⅱ 156
夜をゆく舟 157
晴れた日Ⅱ 157
海風 158
出発 158
眠る海 159
田中 健太郎 (たなか けんたろう)
港のキリン 160
海の記憶 161
海獣トドの歌 162
渡辺 宗子(わたなべ そうこ)
水の巣 164
水死郷 165
骨を洗うくに 165
ファドの小節 166
岬 167
板屋 雅子(いたや まさこ)
水平線 168
光と風と波と 168
海の街の灯り 169
彼方の海へ 170
魂の故郷 171
坂本 孝一(さかもと こういち)
夜明けの沐浴 172
漁師 173
族の痛み 174
マグロ 175
里中 智沙(さとなか ちさ)
水族 176
石川 啓(いしかわ けい)
海辺のモノローグ 180
路上の海 ─母に─ 181
回想 182
中島 省吾(あたるしま しょうご)
まだ思春期の延命措置を受けて
~君の港から出航したくなかった~ 184
音月 あき子(ねづき あきこ)
ライブハウス 188
海亀さん 189
恋 189
よごれた砂 191
井上 摩耶(いのうえ まや)
癒しの土地 192
イルカになって 193
広がる海 194
末松 努(すえまつ つとむ)
波間 196
戦場 197
沈む夕陽、昇る朝陽 198
帰る場所 199
和田 文雄(わだ ふみお)
浄土の浜 200
歓喜 202
真鶴岬 魚付き林 202
高田の松 203
星野 博(ほしの ひろし)
小舟 204
エネルギー 205
凪いだ心を 205
写真フォルダー 206
若宮 明彦(わかみや あきひこ)
海の話 208
海洋性 208
海辺にて 209
Argonauta -漂流者 210
Nautilus -水夫 210
海の穂先へ 211
佐相 憲一(さそう けんいち)
波音 Ⅷ 212
極東ゴマフアザラ詩 214
波止場 Ⅲ 215
Ⅴ 海の詩 ―いまは亡き名詩人―
杉山 平一(すぎやま へいいち)
日日 218
波 218
海 218
水平線 219
船出 219
草野 心平(くさの しんぺい)
夜の海 220
エリモ岬 221
丸山 薫(まるやま かおる)
河口 222
ランプの歌 222
鷗の歌 223
帆の歌 223
河邨 文一郎(かわむら ぶんいちろう)
サロベツ原野 224
ナポリの落日 225
更科 源蔵(さらしな げんぞう)
怒るオホーツク 226
オロロン鳥 227
山之口 貘(やまのくち ばく)
耳と波上風景 228
島からの風 229
宮沢 賢治(みやざわ けんじ)
津軽海峡 230
小熊 秀雄(おぐま ひでお)
黒い洋傘 232
中原 中也(なかはら ちゅうや)
月夜の浜辺 233
三好 達治(みよし たつじ)
砂の錨 234
村野 四郎(むらの しろう)
さんたんたる鮟鱇 236
有限の海 237
竹中 郁(たけなか いく)
海の旅 238
首里少女 238
近 況 239
萩原 朔太郎(はぎわら さくたろう)
海 豹 240
室生 犀星(むろう さいせい)
人家の岸辺 241
島田 利夫(しまだ としお)
八月抒情 242
外来者の歌 242
大島 博光(おおしま はっこう)
いきどおろしい春 ―一九五四年の 243
日塔 聡(にっとう さとし)
オホーツク海 244
海明け 245
伊東 廉(いとう れん)
襟裳岬 246
一つの秋 247
島田 陽子(しまだ ようこ)
潮の道 248
セイウチ 249
進 一男(すすむ かずお)
とんばら―わが祈念 250
風に―わが回帰 251
ミイニシ 251
石垣 りん(いしがき りん)
海辺 252
相馬 大(そうま だい)
眼玉 253
木島 始(きじま はじめ)
果しない波を渡るための歌 254
執筆者プロフィール(五十音順) 256
あとがき 若宮 明彦 268
佐相 憲一 270