木村孝夫詩集
『桜螢―ふくしまの連呼する声』
木村さんは浜通りで亡くなった多くの死者の魂が桜の季節に「桜螢」となって戻ってくると幻視し、桜と螢を想像力で合体させてしまったのだ。それほど地震・津波・原発事故で亡くなった人びとの鎮魂の思いを決して忘れずに、その人びとの魂と共に木村さんは生きていることを実感している。(鈴木比佐雄 栞解説文より)
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A5判/192頁/並製本 978-4-86435-217-8 C1092 |
定価:1,620円(税込) |
発売:2015年9月2日
【目次】
Ⅰ章「桜螢」
桜が咲く頃
桜 螢
鎮魂の木
津 波
声
少 年
不安の壺
カルテ
電 話
奇跡のピアノ
言 霊
条 令
Ⅱ章「線引き」
帰還困難区域
線引き
隔てるもの
止まった時計
近海さん
仮 舟
骨
宿 題
古 里
背負う
孫
Ⅲ章「夕餉」
夕 餉
無花果
横になると牛になる
同級生
ムカデ
通り過ぎていった人
私は問う
公園での話
黒い袋
百点満点
展示場
Ⅳ章「竜田駅」
病 室
仮の古里
トイレの神様
だるまさんがころんだ
影踏み
夢売り人
穴を掘る
目に見えない白線
眉間の皺
お互い様
竜田駅
あとがき
略 歴