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みうらひろこ詩集
『渚の午後―ふくしま浜通りから』
みうらひろこさんの詩は、言葉を失うような悲しみ、怒りの最中で、その状況を言葉でなぞっているのではない。娘さん夫妻を相次ぐ事故で亡くされても、原発事故によって住み慣れた場所から隔てられても、生きることを放棄しない以上、そこに待ち受けているのは、日常である。痛苦に支配されると、視野が狭まるものだが、『渚の午後』の中の日常の状景は、水をたっぷり含ませた筆で描いた水彩画のような広がりがある。(小説家 柳美里 帯文より)
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A5判/216頁/並製本 IISBN978-4-86435-216-1 C1092 |
定価:1,620円(税込) |
発売:2015年8月24日
【目次】
Ⅰ 渚の午後
渚の午後
ことり
メロンパン¼片
ケータイデンワ
遺言(被災地の牛)
届けたい
ふるさと─ガラケー
穴を掘った
遅すぎた約束
蛇行する明日
Ⅱ 粛々と
粛粛と
月に祈る─懺悔
白クマはどこへ
絶対という危うさ
記憶の街(ワークショップから)
延るもの
よろしく
ガラスバッチ
貧乏クジ
省略させてはならない
Ⅲ 小さなリュック
小さなリュック
並んだ
タビラコ
最後の校歌
PM2・5がやって来た
老い寒く
桜・舞いぬ
ズドドーン・パパッと
霧の踏み切り
解 説 鈴木比佐雄
あとがき
略 歴