伊藤幸子
『口ずさむとき』
伊藤さんのエッセイの特徴は短歌の魅力を歌人の生き方を通して身近に語っているところだ。生きている喜びや苦悩など人間の内面の格闘を短歌の調べで整えて言葉にしていている歌人たちを、伊藤さんは自己に引きつけながら親しく物語っていく。短歌の分かりやすい解説であり、短歌を生きる歌人への讃歌である。(鈴木比佐雄「解説文」より)
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A5判/440頁/ハードカバー ISBN978-4-86435-211-6 C1095 ¥2000E |
定価:2,160円(税込) |
発売:2015年8月18日
【目次】
Ⅰ 口ずさむとき
1 生きる力 10
2 法隆寺の材 11
3 大震十二年 12
4 鳥の嘆き 13
5 福は内 14
6 薩摩富士 15
7 木場に雪ふる 16
8 焼跡派 17
9 「少年」の心 18
10 自由といふは 19
11 剣の道 20
12 愛はるか 21
13 職なき朝 22
14 さくらさくら 23
15 ふりがなの妻 24
16 三春の御典医 25
17 折々のうた 26
18 運転しつつ 27
19 彩月洞 28
20 五文字の俳句 29
21 曲水の宴 30
22 バグダッド燃ゆ 31
23 馬が尾を振る 32
24 碌山美術館 33
25 学校は初夏 34
26 紫陽花時間 35
27 歌枕かるいざわ 36
28 眉山わが街 37
29 山男の夏 38
30 星の渚 39
31 よその女 40
32 孟蘭盆 41
33 八月十五日 42
34 満蒙開拓 43
35 秋のひかり 44
36 韮の花咲く 45
37 紫苑の花 46
38 糸瓜忌 47
39 千年待たむ 48
40 月の歌 49
41 酒飲みは 50
42 ちろり 51
43 良寛さん 52
44 お伊勢詣り 53
45 斎宮の町 54
46 銀杏の落ち葉 55
47 微苦笑のうた 56
48 歌舞伎座の冬 57
49 笹の花 58
50 寂しと言はず 59
51 父であること 60
52 一字の世界 61
53 木札のかるた 62
54 笑顔よき 63
55 だるまさん 64
56 視界ゼロ 65
57 異国語 66
58 バレンタインデー 67
59 神の火 68
60 ハルビンの空 69
61 御堂関白記 70
62 おひなさま 71
63 雪月花 72
64 春だよなあ 73
65 サイロ 74
66 桜満開 75
67 新学期 76
68 巽聖歌 77
69 メタミドホス 78
70 鶴彬 79
71 給食さん 80
72 苗代の苗 81
73 團菊祭 82
74 やんぬるかな 83
75 チャグチャグ馬こ 84
76 白大陸 85
77 あじさい 86
78 岩手宮城内陸地震 87
79 ひと日のえにし 88
80 開花一瞬 89
81 天啓のごとく 90
82 再起の歌 91
83 飛魚のやうに 92
84 玉音放送 93
85 高校野球 94
86 送り盆 95
87 短歌甲子園 96
88 風の盆 97
89 コーヒーの歌 98
90 橋づくし 99
91 栗食めば 100
92 秋じまい 101
93 お家さん 102
94 原敬日記 103
95 勧進帳 104
96 身体詩抄 105
97 柿の落葉 106
98 雪虫 107
99 正倉院展 108
100 牡丹の木 109
Ⅱ 口ずさむとき
101 紅葉鍋 112
102 ひいらぎの花 113
103 盛岡ブランド 114
104 二次会 115
105 としとろうぞ 116
106 酔ひてさうらふ 117
107 牛の角もじ 118
108 百歳歌人 119
109 春にやあるらむ 120
110 みずはな 121
111 雪女郎 122
112 のほほんと 123
113 梅便り 124
114 川柳洗礼 125
115 あづさ弓 126
116 彼岸の入り 127
117 角川全国短歌大賞 128
118 四月一日 129
119 桜を仰ぐ 130
120 嘆きをこえて 131
121 鳥語の季節 132
122 上杉節 133
123 古草・新草 134
124 きららかに 135
125 電話のうた 136
126 新人です 137
127 運転免許証 138
128 わたしはここにいる 139
129 ローリエの縁 140
130 ヨシキリの声 141
131 紅花の里 142
132 写真機 143
133 運命の人 144
134 百歳社会 145
135 夏祭り 146
136 文学の森 147
137 追悼の夏 148
138 盆の三日 149
139 つくつく法師 150
140 漫々と秋 151
141 壊れない国 152
142 野辺の松虫 153
143 黒き葡萄 154
144 仲秋の月光 155
145 火天の城 156
146 若いうた 157
147 病なき日 158
148 白秋忌 159
149 ふるさとに生く 160
150 アフリカのうた 161
151 晩年の子 162
152 寿命まで 163
153 見舞妻 164
154 ブルーモスク 165
155 さらば義経 166
156 イブの予定 167
157 祝婚 168
158 年賀状 169
159 早口ことば 170
160 源実朝 171
161 嫁が君 172
162 立春の葉書 173
163 大相撲 174
164 未青年 175
165 二・二六の日 176
166 雛の家 177
167 惜別の唄 178
168 盲亀浮木 179
169 一周忌 180
170 春がきた 181
171 有夫恋 182
172 さくら咲く 183
173 敗荷 184
174 さよなら歌舞伎座 185
175 寺子屋 186
176 寅さんの真 187
177 朝目よく 188
178 夢かうつつか 189
179 花散つて 190
180 四ツ白の馬 191
181 ささがにの 192
182 方代さん 193
183 ハルゼミ 194
184 たなばた 195
185 箱庭療法 196
186 ネピアの海 197
187 岡本かの子 198
188 戦争は悪だ 199
189 被爆歌人 200
190 鈴虫 201
191 河野裕子さん 202
192 和泉式部 203
193 鏡台 204
194 酒の歌 205
195 幻想 206
196 秋の七草 207
197 カンナ眼にしむ 208
198 茸日和 209
199 いい日曜 210
200 白秋のゆかり 211
Ⅲ 口ずさむとき
201 モチベーション 214
202 ムシカの日 215
203 銀杏落葉 216
204 戦車とネギ 217
205 ぼく、牧水! 218
206 新しい冬 219
207 酒、山頭火 220
208 嵌め込みパズル 221
209 いのちのはて 222
210 書き初め 223
211 雪、凍ばれ 224
212 進士登第 225
213 初場所 226
214 二ン月や 227
215 阿古屋 228
216 早春花 229
217 来る、来ない 230
218 花役者 231
219 先生の異動 232
220 グランドの霧 233
221 大震十日 234
222 口述筆記 235
223 満塁ホームラン 236
224 あり通し 237
225 真野のかやはら 238
226 方丈記 239
227 夢たがえ 240
228 明日への祈り 241
229 メール元年 242
230 喜善の話つこ 243
231 しろがねの花 244
232 運転歴 245
233 たづかづえ 246
234 或る楽章 247
235 七月の山 248
236 ひとと逢ふ 249
237 クモとともに 250
238 震災歌人 251
239 和歌の家 252
240 八月は逝く 253
241 あちらの世界から 254
242 自分の歌 255
243 江戸の町 256
244 うなぎ茶漬け 257
245 迢空忌 258
246 祝敬老 259
247 名編集者 260
248 秋分の日 261
249 米は新米 262
250 からくつわ 263
251 百たびの雪 264
252 あどかあがせん 265
253 藤田晴子記念館 266
254 超高齢化社会 267
255 千両役者 268
256 大相撲九州場所 269
257 三島忌 270
258 源氏絵巻 271
259 忠臣蔵 272
260 談志のはなし 273
261 お大師さまの日 274
262 初春の雪 275
263 小町伝説 276
264 映画の醍醐味 277
265 うぐひすの宿 278
266 小籠包 279
267 玉ぼうき 280
268 中国の古都 281
269 しらぬひ筑紫 282
270 うるう年 283
271 震災命日 284
272 癌を抱く 285
273 機縁の章 286
274 昭和の子 287
275 巌流島 288
276 かちざむらい 289
277 古書のなりわい 290
278 歌の力 291
279 本屋大賞 292
280 俳人の夏帽子 293
281 春の雷鳴 294
282 二人の妻 295
283 詩歌文学館賞 296
284 一茶の日記 297
285 ようこそ!岩手へ 298
286 草ばうばう 299
287 お寺さんの四季 300
288 蛍の巻 301
289 畑中良輔先生 302
290 丹田呼吸 303
291 セミたちの朝 304
292 天空の診療所 305
293 のうぜんかずら 306
294 ゼロ戦闘機 307
295 愛走れ 308
296 甲子園決勝 309
297 絵巻の人々 310
298 箸墓幻想 311
299 な忘れそ 312
300 子規の日課 313
Ⅳ 口ずさむとき
301 書かばやわれは 316
302 内館源氏物語異聞 317
303 なぬがなんでも 318
304 水戸の殿さま 319
305 ただ一つの和歌 320
306 兎に出会って 321
307 柿日和 322
308 阿弥陀堂だより 323
309 月の輪草子 324
310 南畝先生 325
311 身替り座禅 326
312 小沢昭一的こころ 327
313 あれから四十年 328
314 どッこも悪くない 329
315 箱根駅伝 330
316 めくら暦 331
317 ページワン 332
318 デジタル世界 333
319 春一文字 334
320 奈良の大仏 335
321 長谷川等伯 336
322 いつもなあなあ 337
323 天河伝説 338
324 解体新書 339
325 春分の日 340
326 さくらにあそぶ 341
327 連句の世界 342
328 愛球ノート 343
329 九州民謡 344
330 卒業後五十年 345
331 名句を生む名人 346
332 楽し句苦し句 347
333 子の日母の日 348
334 立花隆の書棚 349
335 わりなきもの 350
336 曲水の宴 351
337 石油のために 352
338 生死を分けて 353
339 生々流轉 354
340 記憶遺産 355
341 天才ピアニスト 356
342 影も目高 357
343 今は昔 358
344 キーンさんの著作集 359
345 近視眼鏡 360
346 滅びの美学 361
347 釣果ゼロ 362
348 長寿コメント 363
349 選者の色紙 364
350 雪加の声 365
351 名月や 366
352 水見舞に水 367
353 最後の将軍 368
354 作家の使命 369
355 岩手芸術祭音楽会 370
356 野村記念講座 371
357 馬琴の家 372
358 日野原先生の長寿法 373
359 週末婚 374
360 ハッケヨイ 375
361 憂国忌 376
362 まだ昭和 377
363 盛岡文士劇 378
364 国際交流 379
365 利休の茶室 380
366 郵便番号 381
367 子規の初夢 382
368 老人ジュニア 383
369 入試センター試験 384
370 軍人のふみ 385
371 四温の午後 386
372 鶴亀算 387
373 千両花嫁 388
374 「なぜ」と問う間 389
375 最悪の事態 390
376 大相撲春場所 391
377 修証義の章 392
378 ニッケル貨 393
379 真白き眉 394
380 デーモンの心臓 395
381 おくのほそ道 396
382 妻居た席 397
383 愛ふたたび 398
384 緑の海・モンゴル 399
385 ふるさとの伊予 400
386 上州の風 401
387 大西民子全歌集 402
388 草々不一 403
389 夢の浮橋 404
389 駒形どぜう 405
391 草刈り機 406
392 蝉きいて 407
393 当マイクロフォン 408
394 被災の浜 409
395 盆支度 410
396 鎧が重い 411
397 銀座の夏 412
398 この世あの世 413
399 愛球ノート 414
400 若き兵士 415
401 月はながめるもの 416
402 臨死体験 417
403 全日本短歌大会 418
404 火山防災マップ 419
405 ひぐらしの声 420
406 さんさ時雨 421
407 草木の実の木版画展 422
408 無事これ名馬 423
409 天人・深代惇郎さん 424
410 弔辞特集 425
411 笑いの名人芸 426
412 殿上の猫 427
413 メンネルコール 428
414 黒色の食物 429
415 満州体験 430
416 遺稿集 431
解説 鈴木比佐雄 434
あとがき 438