島田利夫
『島田利夫詩集』
一人ののぞみを 五人のランプに/灯しながら/兄弟でもない 五人のランプに/灯しながら/おののきやまぬささやきに充ち―(中略)/泉の底に めぐり流れる/地下水のように/われらは持つ そのささやきを/そのうずき そのどよもし/そのたかなり(詩「われらの街はささやきに充ち」より)
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A5判/並製本/144頁 ISBN978-4-86435-199-7 C1092 ¥2000E |
定価:2,160円(税込) |
発売:2015年6月22日
【目次】
Ⅰ われらの街はささやきに充ち
われらの街はささやきに充ち
八月抒情
赤土の歌
秘 密
工場地帯
沈澱する都市
友 へ
ふるさとの川の岸べに
身重の大地
―歳末の帰郷―
指 紋
靴下のうた
外来者の歌
義 務
鉛筆で書くソネット
H子へ
生まれた部落へ、歩む道
葉 緑
食 堂
あけ放された室の歌
白いオルガン
Ⅱ 夜空は瀝青
夜どおし いっぱい
ほのお
朝も晩も
―歌う会の人達へ―
幕
あそこの露路にかくれたのは
(それは秘密の事ですけど)
消え去らぬ加里肥料の色よ
堆肥の山は、煙をあげて―
―雨の後堆肥の山は煙をあげる
蔦の歌
絹を呼ぶ十四行詩
―坐繰工場でさなぎが唄った―
振りまんが
埃の中の童話だ
噴 水
治水風景
夜、小高い丘の上から
夜空は瀝青
解説『島田利夫詩集』
伝説の夭折詩人、いまに生きる詩の心
佐相憲一
あいさつ 嶋田誠三
年 譜
編 注