中道侶陽詩集
『綺羅』
ここから出して//未熟な産声 翼はどよめく/母屋を離れたのはいつのことなのか//そう欲した//行方も知らない手足は/生きるために心臓を繫いだ//恍惚の笑みにも卑屈な盗人にも等しく天使の祝福を//休息を迎えた戦士の傷口から滲み出る朱色の真に//綺羅 灯る(「呼吸」より)
四六判/112頁/上製本 ISBN978-4-86435-187-4 C1092 ¥1500E |
定価:1,620円(税込) |
発売:2015年2月12日
目次
呼吸
幾何学
ドビュッシーに願わくば
月と僕
たとえば
不協和音よ、永遠に
日が射すこと、透明を貫き
天
広場の老人
揺り籠
舞台
永眠
目
はぐれ雲
天神様
白光
叫心
風穴
小雪
画家気取り
踏み鳴らせば韻
足
白浜
散歩
王の道
詩えずの悪童
おはよう
生命の膨張
騎士
忍
二羽の蝶
オノマトペの二重奏
闇行灯
何ひとつ
即興詩
まよい
月
レクイエム
明くる青
柔らかな鎖
編みついで
夕陽
あとがき
略 歴