栗和実
『父は小作人』
栗和実さんは一九二八年に名古屋市に生まれ、五歳から父の故郷の浜松市に移り住み、今も毎日、農作業を続けている農民詩人であり、詩篇においては切実な実存的な問いを発する、内面の危機を書き記している存在論的な詩人でもある。(鈴木比佐雄栞解説文より)
ダウンロード不要の電子ブックが開きます。
その他にも立ち読み可能な書籍がございます
【コールサック社電子ブック立ち読みサイトはこちら】
栞解説文:鈴木比佐雄 |
A5判/並製本/160頁 ISBN978-4-86435-175-1 C1092 ¥2000E |
定価:2,160円(税込) |
発売:2014年10月6日
【目次】
第一章 父は小作人
父は小作人 10
母の小屋 12
百姓少年 16
泣く 20
実行 24
草刈り中 28
畑に居る思念 34
永遠 38
途方 42
少年 44
「現代」米作りうた 48
私の畑 52
第二章 ほたる
真白 56
私の妻 60
その いぶき 62
妻の言葉 66
失う 70
ほたる 72
午前一時 76
夕日の好きな人 78
亡失の日々 80
農民時代に 84
期待 88
いのり 92
第三章 音のする空
丸山園の夏 96
百日紅 98
神国の中の浄土的因習 102
家康にまつわる・おはなし 104
寒心 106
音のする空 110
自由 114
北庄内実務青年学校 118
生姜の人 122
無駄なダム 124
一本の木 126
第四章 やめるのは何時
丸山植物園由来 130
丸山園近くの畑 132
棕櫚 134
流されて 136
何ものも仮面ばかり 140
八十六歳ヘの大敗走 142
わからない 146
やめるのは何時 148
妻へ贈るざんげの手紙 152
略歴 156
あとがき 158