復本一郎
『江戸俳句百の笑い』
江戸俳句の本質は笑いにあり!芭蕉・鬼貫・井月・子規研究の第一人者である復本一郎が、十年の歳月をかけ、滑稽性の謎を解き明かす。貞徳から一茶・井月まで江戸俳句を知る必読書。
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四六判/336頁/ソフトカバー/ISBN978-4-86435-161-4 C0095 ¥1500E |
定価:1,620円(税込) |
発売:2014年6月20日
【目次】
一章 初期俳諧の「笑い」
1.俳句は「淋しき風情」か
2.俳句は「笑い」の文芸
3.「笑い」の付合文芸
4.「はぐらかし」の「笑い」
5.「謎」の「笑い」
6.「言ひ捨て」の「笑い」
7.発句の「笑い」
8.「掛詞」による「笑い」
二章 貞門俳諧・談林俳諧の「笑い」
9.「俚諺」の「笑い」
10.「地口」の「笑い」
11.「掛詞」による「笑い」・その二
12.「見立て」の「笑い」
13.「見立て」の「笑い」・その二
14.「擬人法」の「笑い」
15.「本歌」のパロディー
16.西鶴のパロディー
17.西鶴のパロディー・その二
18.「謎解き」としての「笑い」
19.「謎解き」としての「笑い」・その二
三章 宗房・桃青時代の芭蕉の「笑い」
20.「本説取り」の「笑い」
21.俚言の「裁ち入れ」
22.宗房(芭蕉)のパロディー
23.「ぬけ」の「笑い」
24.桃青(芭蕉)の「擬人法」の「笑い」
25.誇張表現の「笑い」
26.奇想天外な「笑い」
27.知的「笑い」
28.桃青(芭蕉)の「見立て」の「笑い」
四章 芭蕉の「感動」の「笑い」
29.芭蕉の「笑い」
30.造語の「笑い」
31.かわずの「笑い」とかへるの「笑い」
32.「かはづ」の「笑い」
33.『おくのほそ道』巻軸句
34.「笑い」の装置
35.「誹諧」の「笑い」
36.「感動」と「笑い」
37.「感動」と「笑い」・その二
38.芭蕉の「擬人法」
39.知的な「笑い」
40.「縁語仕立て」の「笑い」
41.芭蕉の「擬人法」・その2
42.「俗の言語」の「笑い」
43.「風狂」の「笑い」
44.「擬音語」(オノマトペ)の「笑い」
45.「擬音語」(オノマトペ)の「笑い」・その二
46.「笑しみ有て亦哀也」
五章 鬼貫の「まこと」と「笑い」
47.鬼貫の「笑い」
48.鬼貫の「擬音語」(オノマトペ)
49.「みな俳諧也」
50.「無作意」の「笑い」
51.「鬼」の「ざれ」
52.憫笑
53.不思議な「笑い」
54.施頭句の「笑い」
55.芭蕉を意識しての「笑い」
56.「折句」の「笑い」
57.典拠のある「笑い」
58.芭蕉追体験の喜び
59.巧まざるユーモア
60.律儀な「笑い」
61.爽やかな「笑い」
62.「本句取り」の「笑い」
63.正直な「笑い」
64.省略表現の「笑い」
65.「俗」の「笑い」
66.知的な「笑い」
67.「ほのかな擬人法」の「笑い」
68.シニカルな「笑い」
69.「天性のまこと」の「笑い」
70.「笑い」につながる「まこと」
71.「をのづからのまこと」の微笑み
六章 蕪村の「俳力」
72.擬人化による「滑稽性」
73.微苦笑
74.「知」の「笑い」
75.「雅」「俗」の対比の「笑い」
76.俗信の「笑い」
77.生活の中の「笑い」
78.「通例の句法」の「笑い」
79.「風狂」を反省する微苦笑
80.大「笑い」
七章 「俳道人」としての一茶の「笑い」
81.「腮をと」く「笑い」
82.生活の「笑い」
83.「八兵衛」の「笑い」
84.感覚の「笑い」
85.理由ある「笑い」
86.自画像の戯画化
87.自嘲の「笑い」
88.「笑い」の増幅
89.卑俗化の「笑い」
90.「かへる」と「かはづ」
91.呪文のごとき「笑い」
92.「さび」と「笑い」
93.無邪気な「笑い」
94.「八兵衛」の「笑い」再び
95.一茶の擬音語の「笑い」
96.「凡夫」ぶりへの「苦笑」
八章 井月の「有の儘」の「笑い」
97.「有の儘」の「笑い」
98.贈答句の「笑い」
99.「洒落」と「笑い」
100. 「笑い」の境涯句
掲載俳句索引(現代仮名遣い五十音順)
あとがき/略歴