原 詩夏至歌集
『レトロポリス』
原さんにとって短歌とは、人生に向き合った「哀しき玩具」ではなく、ひととき人生や病を忘れさせてくれる「魅惑的な玩具」であったのかも知れない(鈴木比佐雄・解説文より)
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栞解説文:鈴木比佐雄 |
A5判/144頁/ソフトカバー ISBN978-4-86435-140-9 C1092 ¥1500E |
定価:1,620円(税込) |
発売:2014年1月16日
【目次】
Ⅰ
帽 子
陸蒸気
若草山
桜 貝
ポンポン蒸気
歯科ドリル
口のおと
青 汁
ボンネット
試験管
Ⅱ
ボート
てのひら
コンサート
マタマタ
むすめ組
女体盛り
回れ右
ジェリー・ビーンズ
空気ボート
ハリケーン
ジャングル
絵日記
チーク・ダンス
VACATION
Ⅲ
金枝篇
笑い茸
枢機卿
縞 馬
ビーム砲
岡っ引き
人面魚
マッシュルーム
カレー皿
Ⅳ
手 袋
伝道師
モモレンジャー
貯金箱
寿
泡風呂
星の河
あとがき
略 歴
「帽 子」
こそばゆく吹く春風に飛ばされる青い地球の黄色い帽子
遊覧船の波をまともに受けとめて揺れるボートの底濡れている
ラッパ吹きつつ縄電車さいはての町で出会った見知らぬきみと
春は曙 うめ組のせんせいの寝顔を囲み見るギャングたち
タンポポを指に眺める闘牛のちょっとポケッとした土俵入り