コールサックシリーズ

デイヴィッド・クリーガー詩集
『神の涙 ―広島・長崎原爆 国境を越えて』
日英語詩集!
核兵器とは、存在そのものを許すことのできないほどの兵器です。
ヒロシマ・ナガサキの悲劇を二度と繰り返してはなりません。
デイヴィッド・クリーガー博士は、彼の知性と平和を希求する情熱、
そして鋭い感覚で、被爆者の経験や思い、
悲しみや希望を詩という形に昇華させました。
絶妙な表現の中から、私たちは「核兵器は廃絶されることにしか意味はない」という深遠な真実を汲み取ることになるはずです。
この詩集が多くの人に読まれることを祈っています。

(帯文:広島市長・秋葉忠利)

栞解説:鈴木比佐雄
四六判/200頁/ソフトカバー
定価:1,542円(税込)

解説文はこちら

kaminonamida

発売:2010年8月6日



【目次】


著者略歴  
はじめに 


Ⅰ 原子爆弾

科学者たち           
レオ・シラード       
トリニティのあと      
ポール・ティベッツ      
ヒロシマ 一九四五年八月六日 
八月の朝           
ヒロシマの四季       
やまはたようすけ      
短い歴史授業・一九四五年   
神は涙で答えた        
アイゼンハワーの意見     
その爆弾            


Ⅱ 生存者たち

下方の人々                
ゆるして おかあさん  さわだしょうじのために
工芸品と灰                
被爆者の深いお辞儀  まつばらみよこに     
おばあちゃんの語り           
原爆の人々               
アインシュタインの後悔         
犠牲者はどこへ行った?    
広島の踊り          
死と化す           
被爆者は偶然の出来事ではない 
Ⅲ 思い出
広島平和記念資料館にて          
広島に落下されたその爆弾をどう呼ぼうか?   
禎子と尺八                  
夢の庭                     
空に響け                   
長崎の鐘                   
爆心地の早朝 長崎・二〇〇二年十一月十八日 
その爆弾が私達の神と化したとき       
身を伏せ覆え―一九五〇頃        
核兵器発射将校がどう行動すべきか      
平行する二つの宇宙             


Ⅳ 挑 戦

核兵器に反対する十の理由          
最後の句読点?               


Ⅴ 地球破壊の脅威と核廃絶

講演録 核兵器による地球破壊の脅威と核廃絶 



【詩篇紹介】


「神は涙で答えた」


航空機は広島の上空を飛び 爆弾を落とした
緊急避難警報が鳴り渡った後だった

原子爆弾は落下した 光の速度よりずっと遅く
爆弾の速度で落下した

地上からは それは小さな銀色の斑点だった
銀色の航空機から分離した

四十三秒後 ゆっくりと落ちる爆弾は炸裂し
火の玉と化した 光の二乗の速度で

アインシュタインはそれをエネルギーと呼んだ すべては照り輝いた
一瞬 人々は自分の骨まで見えたほど

操縦士は常に信じた 正しいことを成し遂げたと
大統領も信念を揺るがせなかった

大統領は神に爆弾を感謝した 他の人々も同じだった
神は涙で答えた 涙は落下して行った

爆弾のスピードより はるかにゆっくりと
涙は いまだ地上に届かない


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