コールサックシリーズ

中原秀雪エッセイ集
『光を旅する言葉』
中原秀雪さんが歩んできた「生命の輝き」に満ちた豊かな世界
―私も日本の子どもたちと一緒にこの「光」の中を旅したいと思います。
(帯文 宇宙航空開発機構宇宙教育センター初代所長/
NPO法人 子ども・宇宙・未来の会(KU‐MA)会長 的川泰宣)
四六判/136頁/上製本
定価:1,542円(税込)

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発売:2010年1月3日



【目次】


Ⅰ 新年の挨拶


無 心 10
庭 12
洛東江 14
ザウォセとバガモヨプレイーヤーズ 16
大自然が教える永遠の命 18
馬 22
石見銀山 24
凧揚げ 26
手仕事と伝統 28
心平の眼と心 32
薪 能 34
石垣の段々畑 36
三万五千キロ歩いた男 38
五 感 40
蒸気帆船 42
とんど 44
表参道ヒルズ 46
「呉」 48
物の見方 50
「奈良町」考 52
少年期 54



Ⅱ 伝統・文化・自然が教える


1 隣・近所や地域共同体があった頃 58
2 消費・情報社会に生きる子どもたち 64
3 日本人の幸福観の変化 72
4 家庭での躾と年中行事 78
5 地域コミュニティーの再興と新たな創造を 84



Ⅲ ひとり立ちへの舞台としての学校


1 子どもを自立させる「装置」 90
2 教育における合理主義の課題と豊かな教育 102
3 情報社会の中における「知識」と生き方 108
4 タコツボ型の中にある子ども集団と文化 112



公共性の詩学 ―「光を旅する言葉」を読んで― 金田 晉 118
あとがき 132
略  歴 134



【一部を紹介】


子どもたちが消費者として生きるということは、サービスに対する顧客として生活するということだ。自己の欲望を肥大させながら、サービスへの要求を先鋭化させて暮らしていることになる。生産者が持つ物を作ることへの充実感や責任感やルール感覚は育たず、消費者としての「わがまま」を増長させながら快適な生活を享受していると言える。消費はルールを好まない。消費が教えるものは、見栄と快楽と空しさである。
消費の中にしか子どもたちの自己実現が見つからないとしたらそれは悲劇である。 
(本文「消費・情報社会に生きる子どもたち」より)



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